第14話 漆黒の母3連星が襲来からの教育、調教、拷問3連アタックが……

 真理亜side

(えみちゃんはゆうちゃんの言葉やメッセージに関しては究極のガラスメンタルだからな)


 愛実が気絶して倒れている様子を見る。


(過去にゆうちゃんに[えみ姉ちゃんって笑わないから怖い]と言われた時も白目になって涙を流しながら気絶して倒れてたな)


 昔のことを真理亜は思い出す。


(さて、えみちゃんとみなちゃんをどうしようかな)


 気絶中の愛実と熟睡中の味菜を見てどうするか真理亜は考え始める。


「あらあら、考えなくても大丈夫よ」

「!?」


 突然後ろから声が聞こえて振り返ると


「ハロハロ」

「!!」


 笑顔で間近に見に覚えのある人と目が合う。


(お)

 想定外過ぎて声が出せない程に真理亜は慌てる。


「あらあら、何でそんな緊張しているの?」


 黒いドレスを来た女性が笑顔で真理亜の瞳を見る。


「お、お母様いっ!」


 緊張した様子で呼ぼうとすると軽く頭を小突かれる。


!!」

「はい!!!」


 身体が膠着して反射的に真理亜は返事をした。


 今ここにいる黒いドレスの女の人は栗島亜梨愛くりしまありあ、栗島家の母である。


 亜梨愛は姉、次女、三女が畏怖する存在である。


?」


 威圧感のある声で亜梨愛は言う。

 

(わたくしたち?)


「やあやあ、元気?」

「……何年ぶりの家かな」

 他の人の声が聞こえた。


(れいちゃん、るりちゃんもか)


 祖母の栗島冷くりしまれい、叔母の栗島瑠璃くりしまるりがその場所にいた。


 ちなみにおばあちゃんと言ったりした場合はしつけ部屋という専用のお仕置き部屋でされる。


「何しに来たの?」


 真理亜は亜梨愛に聞く。


「ゆうちゃんがいるみたいだからわたくし達も帰って来た感じだよ」


 亜梨愛は言う。


「本当は?」


 真理亜は亜梨愛の瞳を見る。


「「「3人の勘でえみちゃん、みなちゃんがしくじりそうな予感がして気になって見に来ただけだよ」」」


 3人は同時に言う。


(親の勘は鋭すぎ)


 真理亜は冷や汗をかいた様子で考える。


「……まあ、勘は当たったみたいだね。まりあちゃんには早速だけど」


 亜梨愛の目が大きく見開き真理亜の瞳を見る。


「!!」


 真理亜は恐怖に怯えて震え始める。


「これから、わたくし、るりちゃん、れいちゃんによる教育、調教、拷問のアタックをこれからやるからよろしくね」


 3人は真理亜の瞳を見る。


(逃げ?)


 真理亜は身体に違和感を感じて急に動けなくなる。


「わたくし達から逃げようと反抗的なのは相変わらずだね。まりあちゃん」


 亜梨愛は冷たい声で言いながら近づく。


「ひい!?」


 真理亜が亜梨愛が近づくに連れて威圧感の凄まじさが伝わり出してくる。


「さあて、何年ぶりにあなたをたっぷりと可愛がることが出来るわね」


 亜梨愛は惚けた笑みで真理亜の瞳を見る。


「あ、ゆうから手紙を預かってる」


 真理亜は震えながらゆうが書いた祖母、叔母、母に宛てた手紙を預かったのを思いだしすぐに出した。


「「「見せなさい!!」」」

「は、はい!」

 祖母、叔母、母の殺意の目線にさらされて泣きながら真理亜は手紙を渡す。


「「「なになに」」」


 3人して手紙を読むと













「「「若作りしすぎ、祖母、年齢ピーーーー、叔母、年齢ピーーー、母、年齢ピーーなんだからさあ」」」 

「!!?」


 びし、びき、ぐきっと鈍い音が室内から聞こえた。


 そして、室内温度が一気に下がり始め、回りの空気が重苦しい感覚になり始めた。



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