第11話 何かやべえ禍々しい手紙と風貌のある郵便局員さんと一緒になにかがさりげなく襲来して来ました。

真理亜side

(よしよし)


 ニヤニヤした様子で飲み終えた様子を見る。


「……?」


 真理亜の


「……」


 真理亜は紙を見る。


「……(ご馳走様、高品質の痺れ茶葉、程よい痺れと苦味のミックスはおいしかったよ)」


 紙を読み終えて、勇を見ると顔色も変わらず痺れた様子も違和感もなく立ち上がる。


(え?何で?)


 ちなみに真理亜のブレンドした高品質な痺れ茶葉は飲んだら1秒も立たずに身体が動かなくなる。


 真理亜が考えてると


「……(0.5秒だけ痺れたよ)え!?」


 真理亜は読み終えると私が気になったことを紙に書いてた。


「?」


 真理亜は2枚目の紙が重なっているのを気付き紙をめくってみる。


「……(仮に僕を痺れさせるなら神痺しんしびれ茶葉+ダンジョンのしんメディーサー亜種の体液か血液のブレンドしたお茶を飲ませたら、1日は痺れるはずだよ)」


 真理亜は読み終えて何?この素材?って疑問に思いながら勇を見るとピンポーンと玄関のブザーが鳴る。


(誰?)


 玄関前まで行く。


「郵便です」


 外から声が聞こえる。


「はーい」


 真理亜はドアを開けると風貌がありそうな郵便局員さんがいた。


「……」


 真理亜はいつもと違う郵便局員の空気を感じた。


黒印状こくいんじょう

「え!!」


 真理亜は黒印状という言葉を聞いて驚く。


「黒印状の出したオーナー様が伝言で1時間後に栗島勇様をお迎えに上がります」


 風貌のある郵便局員は無表情で言う。


(……勇!!何をしたのよ!!!)


 真理亜は頭の血管が浮き始めて心の中で叫び出す。


 黒印状は勇の住む町内だけである独自の風習であり手紙である。


 黒印状は強制力がかなり高く相手を呼ぶのに使う手紙である。(ちなみにこの手紙を出す場合100万はかかります)


「黒印状はご本人様のみ確認して絶対に見せないで下さい」


「……」


 真理亜は無言でうなずく。


「……万が一、黒印状に関しての指示通りに対応しない場合、連帯責任で栗島家はペナルティと追放会議にかけられますのでよろしくお願いします」


 風貌のある郵便局員は疲れた様子で説明する。


「……」 

 

 真理亜は頷いた。


「栗島勇様に直接渡したいんですが?」

「……」


「……ゆうちゃん?」


 勇が風貌のある郵便局員の近くに音も気配もなく立っていた。


「……あなたが栗島勇様ですか?」

「……」


 勇は無言で頷いた。


「……確認出来る者はありますか?」

「……?」


 勇は真理亜を見て身分証名書ってある?と目であわせる。


「はい」


 真理亜はすぐに勇の身分証名書を渡す。


「……」


 ありがとうと真理亜にありがとうとお辞儀をして、風貌のある郵便局員に見せる。


「……確認しました。ありがとうございます」


 風貌のある郵便局員はお辞儀をする。


「……勇様、聞こえたと思いますが黒印状の指示に従わない場合はペナルティ、追放会議がありますのでよろしくお願いします」


「……」


 勇は無言で頷いた。


「それでは失礼します」


 風貌のある郵便局員は去っていった。


(……どうする)


 真理亜は頭を悩ませて考えていると



















「話が終わったならまりあちゃん紅茶よろ」

「!?」


 家の中から突然、声が聞こえた。

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