攻略することが不可能と言われたダンジョンをクリアした者が現れました。プレイヤー名はサイレンスマジシャン。世界中の人たちが探し回ってますがみつかりません。
第4話 どうもいじめられっ子の栗島勇ですが何故かいじめっ子の黒巣君が……
第4話 どうもいじめられっ子の栗島勇ですが何故かいじめっ子の黒巣君が……
栗島勇side
「……」
(何年ぶりかな?久々に同級生にあったから何となく間に入っちゃったな)
「何者だ!?」
殺意を向けて男は僕を見ようとすると男の手元に紙を持っていた。
「なに、なに(
「……」
男は読み終えて勇を見る。
「……もう一度聞くが何者だ!?」
男の手に違和感も感じずに当たり前のように紙が表れていた。
「……(忘れてると思うけど良く僕をいじめた
(ああ、あいつか)
男は過去に声も出せずにオタクっぽい眼鏡をかけた奴がいたことを思い出す。
「……久々だな」
男は作り笑顔で栗島勇に声をかける。
「……」
勇は身振り手振りで挨拶をする。
「……ところで勇、女が消えたんだが知らないか?」
男は殺意を向けて勇の瞳を見る。
「……?」
勇ははてなマークを浮かべた表情になりゆっくりと首を横にふった。
「……嘘だったらわかっているんだろうな」
「……」
男は勇に近づき胸ぐらの服を掴み威圧的ににらみつけていく。
「……」
勇は胸ぐらを掴まれながらも物怖じや焦りもなくゆっくりと首を横にふった。
「もう一度聞く!!」
男が掴んだ胸ぐらの手の力を強めて勇の瞳を見る。
「女はどこに行ったか知らないか?」
「……」
勇は震えも迷いもなく首を横にふったと同時に
ごきゃっと何か鈍い音が聞こえた。
「!?」
「……」
鈍い音がした後、男の右手首と肘が通常の可動域からかけ離れた方向に曲がっていた。
「$¥℃€₩£‰\€$#%/!"」
男は意味不明に悲痛に意味不明な言葉を良い慌て始める。
「……?」
勇はなんで叫んでるんだろうと不思議だなと思い様子を見ている。
男はぐき、ごきっと地獄のような痛みを堪えながら骨の音が聞こえて必死に元の方向に直そうとしていた。
「……は、は?」
男は涙目になりながら息を整え立っていると左手に紙を持っていた。
「……(黒巣君、ところでさあ髪型変えたんだね)」
男は読んでいると2枚目の紙が重なっておりそれを見る。
「(昔の鳥の巣ヘアーだった時に髪に鳥が止まって鳥のふんやられた時あったけど、鳥の巣ヘアーにしないの?)」
「ああ!!?」
勇の無邪気そうに書かれた紙を読み終えると男の地雷を踏み抜き怒り狂い始めた。
「……?」
勇は男がどうして怒り狂ったのかわからない様子で見ている。
「絶対に殺す!!」
殺意をマックスにした目で僕の瞳を見る。
「「「……」」」
3人の部下がどうどうと怒りを抑えるように身振り手振りでしていた。
「邪魔だ!!貴様らも殺す!!」
「「「!!」」」
3人は恐怖で後ろに反射的に下がった。
「貴様をここで廃人なり殺してやる!!」
怒り狂った男は勇の瞳を覗き込んで行く。
「さあ、壊れろ!!」
ぱーーんと風船が弾けたような音が聞こえた。
「「「……!!?」」」
「……?」
3人の部下は勇の様子を見ると何ともなさそうな様子だった。
「「「……え?」」」
「……」
3人の部下は男を確認すると白目になって立ちながら痙攣してズボンが濡れて失禁しており口から泡を吹いていた。
「「「……」」」
3人の部下は状況が処理出来なくなっており、どうしてこうなったのかが理解出来ないでいた。
「……」
勇は男の部下の人に紙を渡した。
「(良くわからない状況だけど黒巣君をはやく病院に連れて行ってください)と書かれていた」
「「「……」」」
3人の部下は無言で頷き男を運んで行った。
3人の部下side
(あれはなんだ?)
(わからない?)
(黒巣様は確か、両目につけていた感情壊しのレンズであの少年の感情を壊して廃人にしようと発動したはずなんだがな……)
男はダンジョンで加工された特殊な物を装備していた。魔法、能力は本来ならダンジョンでしか力を発揮出来ない。
ただ、ダンジョンの素材や特殊な装備は外に持ち出して自由に使うことが出来る。
ちなみに男が少年を殴った時にダンジョン産の腕力アップの指輪をつけていた。
本来なら殴られた場合に歯がへし折れ、
(発動したのに何で黒巣様が倒れたんだ?)
(……わからなくて今、自分は現実を受け入れなくて困っている)
(そもそもあれはなんだ?)
3人の部下は少年の様子を振り返る。
(……確か自然公園には人払いの石を置いておいたはずなのに何でいるんだ?)
(ついでに静寂の石、迷い石も発動していましたね)
(それなのになんで少年はたどり着いたんだ)
(さあ?)
3人の部下は
(能力、魔法はダンジョンに入って経験をつんで始めてえられる)
(けど、ダンジョンから外に戻ると使えなくなる)
(理由はダンジョンに住む人曰くダンジョンと現実世界の空気や環境が違う為らしい)
3人は小声で言う。
(仮に使えたとしてもダンジョンが100%で現実世界で使う場合1%~10%らしい)
(それを踏まえた上で少年は見た感じダンジョン用の装備もしてなかったからな)
(本当に理解出来ない。あれは幽霊か何かかな?)
「「「……」」」
3人は少年が何なのかを考え始める。
(……なあ、とりあえず今は少年のことに関して考えるのをやめないか?)
(うん、そうだね)
(だな)
3人は考えることを止めて男を病院に運んで行った。
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