第2話 彼は入浴していたら彼女(お姉ちゃん)が乱入したり、スキンシップが過剰です。

「……?」


 彼は頭や身体を洗っていると何か違和感を感じた。


「……?」


 彼はドアを見ていると勢い良くドアが開いた。


「ゆうちゃん、一緒にお風呂に入るよ!!」


 恥ずかしげもなく彼女は風呂のドアを開ける。


「あれ?」


 彼女は開けると彼の姿がなかった。


「……ゆうちゃん?どこ?」


 彼女は彼がいないことに驚き、後ろを見ると床に紙がいつの間にか置かれていた。


「……?」


 彼女は紙を見る。


「(姉ちゃん、悪戯や裸のスキンシップしないで飯を食べたいからよろしく)と書かれていた」


 彼女は書かれた字を見ていた。


「……」


 彼女は状況処理が出来ずに狐につままれた表情になりながらドアを閉めて着替えて台所に戻り始めると彼が椅子に座っておとなしくしていた。


「……ゆうちゃん、飯はハムトーストで良いかな?」

「……」


 彼は無言ですぐに頷いた。


「ゆうちゃん、出来たよ」

「……」


 数分後、ハムトーストが出来てゆうのテーブル目の前においた。


「……」


 彼は柔らかな笑みを浮かべていただきますの仕草をして食べはじめて行く。


「美味しい?」

「……!」


 彼は笑顔で頷く。


「なら、良かった」


 彼女は彼の表情を見て笑顔になる。




「……」

「はい」

 彼は食べ終えたタイミングでコーヒーの入ったカップを出される。


「……」


 彼女の瞳を見て笑顔を見せてありがとうと言葉にできないが彼は瞳をあわせる。


「どういたしまして?」


 彼女は笑顔で言う


「……」


 彼の手に紙があり見えるように彼女に手渡される。


「なに、なに、(お姉ちゃん、これ睡眠剤かな?何か薬物いれてるでしょ?)」


「え?」


 彼から手渡された紙を読んで驚き彼の目を見るとじーっと彼女の瞳を無言の圧力をかけて見ている。


「薬物なんてないから試しに飲んでみな」

「……」

 彼女も作り笑顔で圧力をかけて彼に進める。


「……」


 彼は飲まないという意思を見せて彼女の瞳を見る。


「……!?」

 

 彼女は彼に静かに冷たい声で言うと彼はびくっと反応する。


「……栗島くりしま家のルールはお姉ちゃん、母親の命令には絶対服従だからね」

「……」


 彼はぐぬぬとした表情を見せる。


「さあて、お姉ちゃん命令なんだから飲みなさい」


 彼女は黒い笑みを浮かべて彼を見る。


「……」


 彼はコーヒーカップを手に取りゆっくりと一気に飲んだ。


「よしよし?」


 ご機嫌な様子で彼女は彼の飲んだ様子を見ていると私の手にいつの間にか


「ええと?(ごちそうさま、姉ちゃん)?」


 彼女は紙を読み終えて彼の座っていた椅子を見るといなくなっていた。


「え?」


 音もなくいなくなっておりテーブルの上に紙が置かれていた。


「……(お姉ちゃん、ダンジョン産の強力な睡眠剤を使って何をしようとしているの)」


 (……ゆうちゃん)


 ちなみにダンジョン産の素材で作った睡眠剤は飲んだら数秒足らずで寝てしまうほど強力な物である。


「……あれ?」


 彼女は紙が重なっているのをみつけて読もうとする。


「……(それにしても久々にあったけど、姉ちゃん老けた?)」


 彼女が紙を読み終えた瞬間にびきっと空気が凍りついた。

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