攻略することが不可能と言われたダンジョンをクリアした者が現れました。プレイヤー名はサイレンスマジシャン。世界中の人たちが探し回ってますがみつかりません。
牧村和樹(グレイレッド)
第1章 音も気配もなく、はじまりは突然に
第1話 非現実な日常から当たり前な日常
「!?」
赤髪のスタイルの良い高身長な彼女は朝食の準備をして台所で作業をして振り向いたら椅子に彼が音もたてずに座っていた。
「……」
彼女は状況が処理出来ない状況になり、彼を見る。
「……」
彼は彼女に目線をあわせて何かを伝えようとする。
「え?腹が減ったから飯つくって?」
彼女は彼の訴えを目線から汲み取り始める。
「……」
彼は無言ですぐに首を縦に2回ほど頷いた。
「……その前にシャワー入ってきなさい!!」
少し怒り口調で彼に言う。
「……」
彼は面倒くさそうに嫌な表情を見せる。
「汗臭いんだからしっかり洗ってきなさい」
「!?」
彼女は首元の衣類を掴み彼を引きずり脱衣場に連れて行った。
「……」
彼は渋々ながら疲れた表情やめんどくさい感情を見せながら服を脱ぎ始める。
「……」
彼女は無言で彼の脱いでいる姿を見ている。
「……?」
彼は何で見ているの?と目線で訴えるが全く気にせずじーっと見続けていた。
「……」
彼も彼女の様子も気にせず脱ぎ始めて行き風呂に入って行った。
「……」
彼女も恥ずかしい様子も彼の裸を見ていたが全く動揺すらせず見続けていた。
「……変わらないね」
彼女は彼の身体の全身を見ていたようだ。
「ダンジョンが出現してから、日常は変わったのに当たり前に飯作ってとか本当、私の
彼女は呆れた表情を見せる。
今から何年前に世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョンには現実世界にない資源が手に入ったりモンスターが出現する。
同時にダンジョンに住む異世界人が現れ、世界に浸透して行き適応して行った背景がある。
最初は世界はパニックにはなったものの、異世界人や空が電光掲示板のようにメッセージが流れて行き説明や声でアナウンスがあった。
その説明を処理出来ない者が沢山いたがダンジョンや異世界人と関わり徐々に適応して行った。
ダンジョンがどうして出来た原因はわからずじまいであった。
ただ、メッセージや異世界人の話だと定期的にダンジョンの攻略した人やランキングや情報が空に表示やアナウンスがされるとのこと。
ダンジョンが出来たと同時に世界の人達は魔力やスキルや新たな力を得ることが出来るようになったがどうしてそうなったのかはわからずじまいである。
空に表示されるメッセージの声やアナウンスによればクリアした者には莫大な報酬を与えるとのこと。
そのわからない報酬に向けてダンジョンを走破するプレイヤーという職業や動画配信の娯楽として生まれていた。
ダンジョンには資源が豊富であり現実世界のエネルギーとして活用出来る物も発見された。
こうして世界はダンジョンがあるのが当たり前の考えになり年月は経って行ったのである。
(なんだか時間が巻き戻ったような感覚だな)
彼女は考え始める。
(さあてとどうしようかな)
彼女は黒い笑みを浮かべて何かを企んだ表情を見せ始めた。
「……まずは」
彼女は何かをしようと動き始める。
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