第2話 素晴らしき日曜日 外来種の物語

近くの図書館で小学生低学年向け「お話し会」なるものを定期的に主催している。日本を始め、世界中の昔話や童話を子供たちに話して聞かせるというものです。


一人の図書館員に「近頃、子供さんに人気のあったお話しというのはどんなものですか?」と尋ねたところ、「これなんか、子供さんが一生懸命聞いていましたよ。」なんて、純真そのもの・素晴らしい笑顔で一冊の童話集とその中の2つのお話しを教えて戴きました。

→ この笑顔が恐ろしい。当人は心から良い物語と思われているようなのですが・・・。 → 黒澤明の映画「一番美しく」

「イギリスとアイルランドの昔話 (福音館文庫 昔話)」のなかの「ちいちゃい、ちいちゃい」と「3匹の熊」。

短い物語でしたので、ロビーのソファーで読んでみると、老人の私には、これら物語自体の意味が全くわからない。

① なんでこんな話が活字になって本になるのか。

② なんでこんな本が日本語訳になって日本で出版されているのか。

③ なんでこんな話を図書館で選び、日本人の子供に聞かせるのか。意味がないのではないか。

④ なんでこんな話を、この女性はなんの疑問も抱かず子供に話して聞かせるのか。彼女自身は疑問に思わないのだろうか。

⑤ なんでこんな話に日本の子供は興味を持つのか。

という疑問が夏の入道雲の如くに湧いてくる。元々、外国の童話というのは日本昔話とちがい、嘘や詐欺、殺人や悪人・暴力が当たり前のように出てくるので、あまり好きではなかったのですが。

いや、しかし、公立図書館という権威が選び、きれいなお姉さんが読んで聞かせるのだから、何の疑問も抱かず、(もし子持ちであったなら)自分の子供を「お話し会」に参加させたか、といわれればNoです。

  

まあ、私の(子供)が直接関わったわけでもないし、見たくなければ見なければ良いという程度の話なのですが。しかし、世の中変わったなぁ、という感がありました。

「イギリスとアイルランドの昔話 (福音館文庫 昔話)」

○ アマゾンの書評では星4つ

○ ある辛口書評

<引用開始>

5つ星のうち4.0 個人的な相性はちょっと……。

2022年7月25日に日本でレビュー済み

Amazonで購入


『世界の民話・昔話』マイブーム中。

しかしイギリスのお話は少し合わんかったかも。

なんせ一話目の「ちいちゃい、ちいちゃい」の出だしから「ちいちゃい、ちいちゃい」言いすぎなんじゃあ! もっとシンプルにまとめられるだろ! とか思っちゃったり、やたら繰り返しのある話が多い!

 このくだりいる?? とか、「空の星」というお話に至っては「夢オチかぁああいっっ!!」って思いっきり胸のうちでツッコんじゃいました……。まあ個人的な相性が悪かったということでしょう;

アイルランドの「大男フィン・マカウル」は面白かったです。味のある挿絵がまた良いw 「グリーシ」もロマンチックでなかなか。

もうちょっとしたら古本屋にお引き取り願うか、もう少しマイ本棚に棲んでいただくか微妙な一冊……。

<引用終わり>

大阪の難波あたりから、急行で1.5時間ほどの小都市の図書館に置いてあるくらいですから、ほぼどこの図書館でも読めるでしょう。

皆さんご自身の目で私の話を検証してみて下さい。

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