第14話 リアナの迷い

 平日の日リアナ達は訓練校にいた。訓練が終わると教官が3ヶ月後に、王家お披露目の騎士と騎士見習いのトーナメントが行こなわれることを話して出場希望者は1週間前までに申し出るように伝えてきた。


 「騎士見習いのトーナメントでは3名同士の団体戦を行う!皆、良く考えて置くように。解散!」


 教官の一言を受けてリアナとカイルそしてリリアンはトーナメントにで出る話をしながら訓練校を後にしようとすると、ガルシアとブライアンそしてブルーノがリアナ達三人に絡ん出来た。

 

 「これはこれは、訓練校最弱のリアナさんとお付のカイルくん、剣術の毛の字もしらないリリアンさんじゃないですか。」


 「お前達もトーナメントにでるのか?」


 「ブライアン、ブルーノやめとけよ聞くだけバカバカしい。」


 「うるせーな!貴族のボンボンども!」


 「なんだって!!」


 「3か月後のトーナメントで俺達は優勝を目指す!」


 「ははは、お前達がトーナメントで優勝?出来るわけないだろ!」


 「参加は誰でも自由!貴方達が何と言ってもトーナメントに出るしこの訓練校にも来る!」


 「私の鉄拳、今ほしいか?やってもいいよ!」


 「やめとけよ、お前ら、リリアンとカイルならまだしもどうせリアナは騎士になんてなれない。ましてやトーナメントで勝つなんてありえないだろ。足を引っ張るだけさ。田舎村に帰るしかないだろ。」

 

 「ははは、違いない、ガルシア」


 「せいぜい無駄な努力をするんだな。」


 「、、、、、、。」


 「気にすることないよ!リアナ!」


 「リアナ!俺達はエルフリードさんの訓練を受けてるんだ!必ず上達してる!」


 「、、、、うん」

 

 それから祝日の日までリアナは訓練校出の訓練を終えるとアイリーンと瞑想の時間を持った。休憩中にリアナはアイリーンに口を開いた。


 「アイリーン、私、風の魔法覚えられるかな、、、、。」


 「どうしたのよ?弱気になったの?アンタらしくないわね。」


 「、、、、うん。3ヶ月後に剣術のトーナメントに出ようと思ってたけど私皆の足引っ張るだけかなって、、、。魔法も使った事ないし。何の才能もないのかな?」


 「そう、、ね。ちょっと私の言う通りやってみなさいよ!」


 「風よ」


 そうアイリーンが言うとリアナの顔に風が柔らかい風が吹いた。リアナはアイリーンに言われた通りにするとアイリーンの顔にも柔らかい風が吹く。


 「リアナ、アンタ、、、、」


 「なに?アイリーン」


 「アンタ!魔法の才能あるかもしれないわよ?」

 

 「本当に??」


 「始めてから1週間でコレが出来るなんて相当よ。」


 「ありがとう。瞑想続ける。」

 

 そして王宮での訓練の日を迎えてリアナ達はアルフとレティシアと共にエルフリードとアーチボルトの元へやってくる。


 アイリーンはエルフリードにリアナが風の魔法を使えつつあることを伝えた。

それを聞いたエルフリードはカイルとアルフとリリアンに稽古を続けるように伝えるとリアナに木剣を持たせて自分と向かい合わせた。 


 「リアナ、剣に風の魔法を乗せるようにして俺に向かって剣を振るってみろ。」 


 「はい!エルフリード先生!」


 リアナは風の魔法を剣に込めて剣を振るうと強い風がエルフリードの所まで吹いた。


 (これは驚いたな。僅か1週間で、、、。)


  「リアナ、もういい。カイル達の稽古に加われ。午後からは瞑想だ。」 


 「はい!」


 リアナ達は午前中それぞれの訓練に励んだ。


 午後になるとカイルは教会へ向かい神聖魔法を習いにいく。アイリーンとレティシアとリアナはアーチボルトの元で瞑想をし。リリアンは筋力トレーニングをしてアルフは弓の訓練を行った。


 その日も遅くまで訓練をして寮に帰ると寮長が食堂にいた。


 「最近遅いわね?聞けば王宮で訓練してるそうね。身体を壊さないようにね。」


 リアナ達は寮長の優しさに礼を言った

それから2か月間半の間リアナ達は自主的な訓練と訓練校での訓練そして王宮での訓練を続けた。トーナメントは迫っていた。

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