第2話
お父さんに連れられ夏休みの間だけお父さんの地元に帰ることになった。
お母さんは親戚と仲が悪いので家でお留守番。
僕と僕のお父さんは仲が良くないのでお母さんと離れ離れになるのは心細い。
お母さんは、お父さんと仲良くなるチャンスって言ってたけど仲良くなりたくない。
だってお父さんはお母さん以外にも好きな人がいるから。
僕は道路に散らばった枯れた花を踏み前へ足を進ませようとした。
道路を渡りきったらひまわり畑があった。ひまわりたちは太陽を探し求めて皆同じ方向を向いている
「君あまり見ない顔だね」
クールな表情の制服を着た少女が僕を見ている。
「でも君のこと知ってるかも」
「えっ……」
突然のことに驚いていると、少女が髪をかきあげながら僕に言う。
「君の目お父さんに似てる」
「僕のお父さんのこと知ってるんですか?」
「よく知ってるよ、お父さんのこと知りたい?」
少女が微笑んだ。
お母さんにお父さんと仲良くしなさいって言われてるし、自分はお父さんのことなにも知らないので教えてもらうのも良いかもしれない。
「はい、お願いします」
ひまわりがこちらを向いていた。
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