第7話買い物

渚サイド

蒼麻君と適当にテレビを見ながら時間を潰し、とうとう、お昼前の時間になりました


「ここはお気に入りの服を着ていこう」


私はお母さんからもらった服を魔法庫から取り出して着た。


鏡の前で自分の姿を確認して、思わず微笑みました。 今日は蒼麻君と一緒に買い物に行くので、ちょっと気合を入れてみました。 淡い水色のブラウスは、夏らしく爽やかで、襟元のレースが控えめにわかりやすく演出してくれる。軽くて涼しいし、動きやすいのもポイントが高い。


白いフレアスカートも、ふわっと広がるシルエットが可愛くてお気に入り。 リボンがついているのもアクセントになって、カジュアルすぎず上品に仕上がった。 歩くたびにスカートが軽やかに揺れる感じが、蒼麻君がなんて言ってくれるか、ちょっと期待してしまう


そして、白いパンプス。 低いめのヒールだから長時間歩いても​​大丈夫だし、何よりこのシンプルさが全体のバランスを崩さない。 おしゃれだけど実用的、お母さんはの服選びセンスは凄いな


最後に、パールのイヤリングをつけて、全体のコーディネートが整った感じ。どう見られるか、ちょっと楽しみです


蒼麻サイド


初夏の柔らかな日差しが降り注ぐ中、おれは渚の声を聞いてスマホから視線を上げると、そこには水色のブラウスを身に着けたと渚がいた。襟元には繊細なレースが施されていた。軽やかで通気性の良い素材が、夏の暑さを感じさせず、まるで風に揺れる羽のように柔らかく、優しい光に透けていた。


彼女のウエストには白い膝丈のフレアスカートがあり、軽く歩いて歩くたびにふわりと上がる。 ラインのシルエットが美しく、涼しげな風通しの良さが夏にぴったりだ。思い切って、さりげなく可愛らしさをプラスしている。


さらに、薄手の白いカーディガンを持ち歩いており、室内での冷房対策もバッチリ。軽い素材が、全体のコーディネートに調和し、羽織っても悪目立ちしなさそうだ。


足元には白のパンプスがぴったりで、低めのヒールで歩きやすく、シンプルながら涼しげなデザインが夏に最適だろう。


手に持っていた水色のハンドバッグも、全体のコーディネートに溶け込んでおり、大きすぎず小さすぎないサイズがショッピングにもぴったり。シンプルでありながら上品さを演出している。


その姿は、初夏の爽やかな風景に溶け込んで、まるで画家が描いた幻想的な風景画のようだ。の美しさと爽やかさを届けていた。


「何かついてますか?」


渚が小さい首をかしげる。その姿が、おれにとっても、男子も羨むほどの美しさであり、まるで女神のように感じられる。


「いや、何も…渚、今日もすごく素敵だね。すごく似ているよ。」


心からの言葉をかけて、彼女が少し照れたように赤くして、うつむき加減に微笑んだ。どこか可愛らしさが増して、さらに魅力的に感じる

神様、おれに目の保養を施してくれてありがとう


「じゃあ、渚がいつも行っている服屋に行くか」

「はい」


渚サイド


今、私の顔はとてつもないほどに赤いと思います、しかし、それ以上に褒められた嬉しさの方が照れて恥ずかしいと思う気持ちに勝っている


やっぱり、信じるもんはお母さんからの教えですね


そして、雑談をしながら私達は駅につきました。

駅のホールで10分ぐらい待ちました。


「来ましたね」

「…人多くね?」

「まぁ、休日だから、それは仕方ないのでは」

「まあね、とりあえず最初はポジショニングからだね、俺の近くにいてね」

「わかりました」



そして、私達は電車に乗った。



「どうせ吊り革届かないだろうから、ここらへんでいいでしょ」



蒼麻君は私が、吊り革に届かないと思っているらしい



「流石に届きます」

「へぇー」

「へぇーじゃないです」



私は、蒼麻君の背中を拳を作り叩きました。しかし、蒼麻君には、一切効いていない感じでした。



「わかったからとりあえず背中をポコポコ叩くのはやめろ」

「わかりました」

「まぁ、人が増えたら吊り革に掴まっていると窮屈だし、この棒でも掴もうか」

「そうですね」


私は蒼麻君と座席のすみある鉄の棒に捕まった

そして、電車が発進し、徐々に人が更に増えてきました。



よし、とりあえず服は絶対に買おう、そして何か良いアクセサリーが見つけれたらそれも



ドン



「えっ」

「っと、大丈夫か」

「はい、、すいません」



私は知らない大人に後ろからぶつかられたらしい


そして、私は蒼麻君に体を支えられて、今私は蒼麻君の胸にすがりついている私は、早くこの体勢をやめたかった。

しかし電車の中は人がうじゃうじゃいるので、体勢を変えようにもいかなかった。



「後一駅だから、このまま我慢してね」「はい」



私は顔が赤くなったいるのを他の人に見られたくなかったので、蒼麻君の胸に顔を当て、周りにいる他の人に私の顔を見えなくした。


蒼麻君からしたら、滑稽な姿に見ているでしょう

早く着いてほしい



ついに私達の目的地である駅につき、恥ずかしい体勢から早く開放されたいがため、私は足早に改札を抜けた。



「速いですよー渚さん」

「仕方ないじゃないですか、恥ずかしかったんですよ?」

「まぁ、今回の電車内の事は運が悪かったってことで良いんじゃない?」「そうですね、さっきのは運が悪かったってことにして、早くご飯食べましょう、因みに昼ご飯は何ですか?寿司ですか」

「寿司です」

「じゃあ、早く行きましょう」

「まぁまぁ焦るなって」



そして私達は寿司を食べに回転寿司の店に入った。



「やっぱり寿司は美味しいですね」

「わかる、やっぱり肉より魚だよな」

「はい」



私達は楽しく寿司を食べ最後にデザートを食べようとした。



「これ見てください」

「どうした」

「とっても大きいパフェがありますよ」


私は目を輝かせて蒼麻君を見た。


「食いすぎじゃね?、太るぞ」

「蒼麻君、別に大きなパフェを食べたからって太るわけじゃなです、私は今日から蒼麻君にビシバシと鍛えられるので結局はマイナスになり体重が減りダイエットにもつながるので大丈夫なのです」

「そうなんだ」

「でも、さすがにこの量は多すぎますね」

「じゃあ、これを二人でこの大きいパフェを食べる?おれもそれ食べたいし」

「良いですね、私一人だったら、食べきれませんから」

「じゃあきまりね」



そして蒼麻君がパフェを頼んだ


どのくらいの大きさなんだろう、メニューに書かれているのより大きいのかな、私はそんなことを思っていた。しかし、そのパフェが私達の机に来た時、私と蒼麻君は驚いて、声が出ませんでした。



「…大きいですね」

「…あぁ、そうだな…これ、食べ切れる?」

「厳しいですね」

「だよな…頑張ろうか」

「はい」



私達は今までに見たことがないくらい大きいパフェをなんとかして食べ切れました。



「じゃあ、行こうか」

「はい」


そして、私がいつもお母さんや友達と行っていた服屋につきました。


「この店だけ、周りにある店より広いな」

「まぁ、実際、この店がこのショッピングモールの中にある服屋で一番人気ですからね」

「へー、そうなんだ」

「じゃあ、付き合ってもらいますよ」

「はいはい、仰せのままに」


そして私は色々な服を試着し蒼麻君からの感想を聞いていました


淡いピンクのワンピースを試着してみる。鏡で確認しながら、少しドキドキしながら試着室から出る。


「どうですかこれ?」


蒼麻君は真顔で


「…すごく似合ってる。柔らかい感じで、渚らしいよ」


私はほとんど水色か白の服しか持っておらず、自分でもこの2色はとっても似合ってると思っていましたが、ピンクも今後は候補の中に入れていきましょう


次に、ラベンダーのAラインワンピースを試してみた。シンプルだけど上品なデザイン


「これは?」

「上品で、どこに行ってもそれ着ていけば大丈夫って感じ。大人っぽいな」


大人っぽいなんて、ラベンダーもありですね


最後はこれにしましょう


「どうですか?」


淡いグリーンのワンピースに白いレースが襟元にあるのを選んだ


「…めっちゃ似合ってる。なんか、すごく上品で、でも渚らしくて…清楚な感じが更にプラスされてる感じ。」


その言葉を聞いて、胸がじんわりと温かくなった。


私は淡いグリーンのワンピースの裾を少しだけつまんで、軽く回ってみた。

蒼麻君は大きく首を立てに動かし


「お姫様みたい」

「あ…ありがとう…ございます」


私は徐々に声量が落ちながら言いました。

女の子はお嬢様なんて言われるのは高校生になっても喜ぶと思う、それを今出してくるのはズルいと思います


「この服でお願いします」

「おっけー、他になにかそのワンピースに似合うアクセサリーとか買わなくていい?」

「じゃあ、このイヤリングをお願いします」


私は氷のような透明感がある水滴のような形のイヤリングを選びました。


「それ以外は」

「大丈夫です」

「じゃあ会計するから外で待ってて」

「わかりました」


外でぼーっとしながら待っていたら


「ねぇそこのお嬢ーさん」

「きゃっ、なっ何をするんですか」


知らない男性3人が私に近づき、一人が私の背中から押してきた


「今暇?」

「いえ友達を待ってるところです」

「でもその友達遅くない?、だっておれら君を結構見てたけど来てないじゃん」

「いや、でも」

「もしかしたら君を置いて、別の女とかと遊んでんじゃない?」

「そ、そんな訳ありません、蒼麻君が私を」


蒼麻君が他の女子達と遊んだりしないはず


「でも実際その蒼麻君はいないじゃん」


ありえない、だって外で待ってて言ってたし


「ていうことでおれたちと」

私が一人で蒼麻君に裏切られたのか考えていたら


「おいカス共、誰に手を出してやがる」

「蒼麻君」


私は急いで蒼麻君の隣に行き、後ろに隠れた


「いやー1人でいたかわいそうなお嬢さんがいたからついね」

「あっそ、じゃあ俺達の視界から早くどっか行けよ」


その瞬間男3人組がたじろいだ


「俺の視界に入るなミジンコ以下の下等生物どもが」


そして男たちはダッシュでこの場から離れたそして、初めて私は蒼麻君が怖いと思った。










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