第2話学校
「今、渚が知っている限りのことを教えてよ」「わかりました」
とりあえず今私が知っている限りのことを話そうかな
「2123年8月20日に鹿児島のとある住宅の玄関に突如ゲートが現れその家にいた6歳の唐獅子
覚えてたんだ、なんか嬉しいな
「にしても、全然知らないね」「まぁ、蒼麻君に聞いてはいけない雰囲気でしたから」「確かに出してそうだな、あの頃のおれは、そのときのおれは何か渚を悲しませること言ったりしてた?」「強いて言えば、一人にさせて、みたいなことを言ってました」「確かに言いそうだね…で、渚が知っているのはそれだけ」「はい、すいません、全然知らなくて」「全然ていうか、おれもそのぐらいしか知らないんでよね」
蒼麻君だったらたくさんの情報を知ってるのかなと思ったんですが、まぁ、あの時はまだ小学生でしたし、教えるわけにはいかないこともあったのでしょうけど
「そうなんですか」「うん、未だにあの事件の情報はそのぐらいしかないんだ」
てことは、全く事件について情報はないんだ
「まぁ、おれの家族が死んだ事件は事故として考えるのが今は一番いいけど、絶対に裏で何かあると思うんだよね、とりあえずあこの話はもうやめよう」「そうですね」
そこから私達は20分揺られ最寄り駅に着き10分歩いた。
そして私達の目的地であり私と蒼麻君が5年間一緒に学ぶ場についた。
「ここが第捌魔法高専ですか」「そうだよ~」「ほんとに綺麗ですね」「まぁ、一応国立だからね、公立の高校よりかは綺麗だよ私立とはいい勝負だよね…さぁ、クラス表を見に行こうか、」
そうでした、クラス次第でやばいことになりです、蒼麻君と同じクラスだったらいいんですけど
私は希望を抱きながらクラス表を見た。
遠泉、遠泉…あった、1年2組ですか、蒼麻君は何組になったんでしょう
私は視線を上下に素早く動かし何組か確認しようとしたら
「同じクラスだね、しかも隣だな」「本当ですか」
私は目を輝かしながらもう一回見た
1年2組9番唐獅子蒼麻14番遠泉渚
やった、これで1年間は楽しめそうです
神は私に優しくしてくれるらしい
神様ありがとうございます
ーーーーーーーーーーー
唐獅子、唐獅子…あった、2組か渚も2組だし楽しくなりそうだな
「同じクラスだね、しかも隣だな」「本当ですか」
プロ顔負けのフリックエイムをしてこっちを見た。
食い気味だねーそんなに嬉しかったのか
「ここは大体の教室が縦5横8の机配置だからね。だからおれは渚の右隣」
おれは解説をしたが渚は聞く耳を立ててないらしい
なぜなら、渚は目を輝かせながらクラス表を見ているからだ
1年2組は2階に上がってすぐにあるだから階段を登っている時に聞き馴染んだ声が聞こえておれは嬉しかった。
そして教室に入った。
「お、きたきた」と言われたので適当におれは挨拶し鞄を後ろにおいた。
「じゃ、また後で」「はいまた後で」
渚は手を振っていたのでおれも振り返したがその手には元気がなかった。
おれは部活以外で久々に会ったので春休み何してたとかのテンプレみたいな会話をするのかなと思ったが第一声がこれだと思わなかった。
「おい蒼麻あのラノベとかアニメとかに出てきそうな美少女は誰だ」
「あいつはおれの幼馴染だよ」
そう言ったら友達全員がへーと言った。
「その美少女とあの蒼麻が一緒に登校したと」「なんでそうなるんだよ」「直感」
怖
ーーーーーーーーーーー
どうしましょう
私は今絶体絶命です、蒼麻君は友達のところに行ったので私は独りになりました。
「ねえ」「っは、はい」「そんなに驚かなくていいんだけど」「すいません」
彼女の髪は柔らかく、深い栗色が優雅な輝きを放ち、風が吹くたびにふわりと軽やかに揺れます。ショートヘアーは彼女の顔立ちを際立たせて、特に大きく澄んだ瞳が優しさや穏やかさをきわだされている
彼女は、まるで柔らかな光に包まれているような温かさがあり、見る人の心を一瞬で和ませます。彼女の存在は、周囲に安らぎを与えている感じがします
「ごめん驚かせた?」「いえ、別に」「そう、ならいいんだけど…それより、朝蒼麻と来てた?」
え、なんでバレてるんですか
「来てないです、蒼麻君とはただの幼馴染なだけですから」「そうなんだー、っあ、ごめん、自己紹介まだだったね」
確かに、自己紹介まだでしたね
「私は
如月家、
古月一族の起源は、平安時代に遡ります。
その弟子12人各々が極めた魔法を固有魔法として受け継がれてきている
如月家ってことは催眠系の固有魔法を受け継いでるはず
「私は遠泉渚です」「渚ちゃんね、よろしく」「よ、よろしくお願いします、如月さん」「いいって、同じ歳なんだから、気軽に楓でいいよ、私も渚ってよぶから」「わかりました、楓ちゃん」「敬語じゃなくていいんだけどな、まぁいっか、じゃあ、メール交換しない?」「いいんですか」「いいよー」
私は家族と蒼麻君以外の人と初めてメールを交換したので嬉しかった。
「もう少しでホームルームが始まるから帰るね」「はい」「じゃあね」
私の高専生活初めての友達が楓ちゃんで良かったです
怖い人じゃなさそうなので、幸先の良いスタートを切れたと思います。
「はーい、皆席ついてー」
この人が担任なんでしょう、しかし、私はこの人が担任ではないと信じたかったです。
なぜなら、身長が私より遥かに大きく、筋肉もこんなについているのは全国でも珍しいレベルでついていて、なにより怖いからです
「おれの名前は
私はなんだろうと思い蒼麻君の方を見たら全然聞いてなそうな感じだったが、私は内部進学組ではないので真面目に聞こうと思いました。
「君等が今後の授業でダンジョンなどの、死と隣り合わせの授業があると思うが、それで死んでも我々第捌魔法高専は責任をとらない」
その言葉が教室で響いた瞬間多分受験組の人達だけは騒いでいました。
そして、内部進学組は、そんなの当たり前、みたいな感じで動揺しているのを感じ取れませんでした。
そして、入学式も終わり学校から帰っていたときでした。
ゲート発生ーゲート発生ーC級のゲートが発生規模は小繰り返しますゲート発生ー
蒼麻君2人で自宅の最寄駅から帰ってきている時にその放送が聞こえてきました。
「C級の小規模だってさ」「そうですね」「渚一人でできる?」「あんまり舐めないでください…でも」「何?」「できたら見てほしいです」「なんで?」「負ける可能性もありますからね、それに、助けが絶対に来るっていうのがわかっていれば、安心できますし、私の成長した姿を見てほしいからです」「わかった…けど本当に見るだけだからな」「わかってますよ」
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