第5話
―――――――――ある日の月夜のCafe。
『いらっしゃいませ。』
『いらっしゃいませ。』
「はじめまして…。」
「はじめまして。」
「はじめまして。」
「でもないんですけどね。僕、蘭さんとも赤山さんともお話させてもらったことがあるんです。
SNSで、蘭さんが、赤山さんのお店で働かれるっていうのも投稿のあった日に知りました。お2人が大好きで、逢いに来てしまいました。」
蘭さんが僕に近寄ってきて隣に座った。
「名前は?」
「
「…あぁ。もしかして、前の店にいる時にメールくれた子?」
「そうです。元々、赤山さんのブログに惹かれて赤山さんを掘っていくうちに、蘭さんを見つけて、蘭さんと赤山さんの繋がりを見つけて…点と線が繋がりました。お2人は僕の『理想』です。」
「そうだったのね。。」
「はい。蘭さんに会いたくても敷居が高くてずっと尻込みしてました。…ねぇ、蘭さん。」
「うん?なぁに?」
「どうしたら蘭さんみたいな人に出会えますか?全部受けいれてくれて全部出させてくれる人。無理して合わせてもらうのって本意じゃない気がして。お互い壊れちゃうだけだから。」
「探せばいるんじゃないかな?」
「……蘭さんがいい。」
僕は聞こえるか聞こえないかで呟くと、
「私、お店変えたのは知ってる?」
「知ってます。投稿は8割9割見てます。」
「あなたはそうよね。」
「…ねぇ蘭さん。お金、出すからさ。だからさ。。」
「……」
彼女は僕を見て少し微笑んだ。
「…っ。」
「どうしたの?」
彼女はわざとらしく聞いてきた。
僕は下をビクビク反応させていた。
「ちょっと失礼します…」
席を立って用を足しに行くと、
3日分がまとめてでていた。
その後店内に戻ると、
何も無かったかのように仕事に戻る彼女がいた。
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