第4話

「……居る?」

「居るよ。」


この家の主に自宅ドアの前で電話をかけた。


すると、直ぐにドアが開いてキスされた。


「来て…早く。」


彼女は僕を強引にベットに導いて襲いかかってきた。


「珍しいな。」

「今日はそんな気分。」


そう言って彼女は僕に馬乗りになったまま

上の服を脱いだ。


「そそられる?」

「早く触らせろ。」

「なに?」

「……抱き締めていいですか?」

「ダメ。そんなんじゃ私がおさまらない」

「…つまんねー。」

「なにが?」

彼女の目が暗くなって何かがさめた。


「お前、なんか、無理してる。」

「……」

「無理してる。」


「じゃあどうすればいい?じゃあ、いつになったらあんたの満足行く相手が現れる?」

「…一生現れないと思う。」

「勝手にすれば。」




――――――――――本当に独りになった。

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