2024/08/27 活動開始2ヶ月記念③

最初は、1日分の近況ノートごとにコメントを付けてテキスト量を増やして細かく分割したかったのですが、PV数を増やすのはそれでいいとして、目安としては2000字くらい書かないと係数が1未満となって、多くの人に見てもらったとしてもあまりアドスコアが溜まらないという実感がありますし、そういうデータがあります。


ただ、私は文章をキーボードで打ち込んでいくことが大好きで、日頃からもっとたくさんの文章を打ち込みたくてウズウズしている変人ではあることは自覚しているのですが、なにぶん、時間が無いのです。昨日での近況ノートを最後として、本日2024/08/27を以て、わたくし藤井由加の近況ノートは今後、こちらに完全移行することとします。そういうことがしたかったので、今日までに26日までの近況ノートをなんとかまとめ上げなければなりませんでした。


キーボードジャンキーとしての情熱が薄れて面倒くさくなって、コピペを繰り返して文字数を稼ぐために2週間分の近況ノートを1つの枠に押し固めた、というのも否定することは不可能ですが、純粋に時間が無かっただけ、というのが1番の理由です。


早い内に今日のニュースを共有しておきます。


①シリーズ『私の方がミステリ好きだぞっ!』週間ランキング42位です!

リンク https://kakuyomu.jp/my/works/16818093082601873399

私の文章が、エッセイ・創作論カテゴリで週間ランキング42位に入りました!今後は小説更新の裏で、論理についてのあれこれをみなさんに共有するシリーズとして機能させていくつもりでいます。次に更新するエッセイの題材は、「循環論法」です。


②シリーズ『環は刃を当てれば切れるんだ。』フォロワー10人達成です!

リンク https://kakuyomu.jp/works/16818093079961888764

ランキングからは転落真っ只中ですが、じわじわと皆さんに作品が受け入れてもらえているのを感じています。先日はとってもよいコメントまで頂きまして、ちょっとトラブルがあったのですが、無事に解決いたしました!


ちょっとどういうトラブルだったか、報告を兼ねてみなさまにも説明いたします。


まず、第3話に「照れるのが可愛いですね」という応援コメントが付きました。


それに対して私は「やめてください。あっ、いえ、可愛いと言われるのは嬉しいのですが、同時にちょっと嫌です。いえ!やっぱり何でもありません!気にしないでください!」と返しました。


気付くとコメントは削除されていて、Twitterにて「んー普通にやり取りの中でそういう反応があるのがいいなと思ったのだけれど……あまりよくなかったか……反省」と書き込みがあったのを発見し、とっさに私は返信しました。


「いえ、お褒めいただいたのは嬉しかったです!その、今後の展開に重要な意味を持つリアクションでしたので、できればコメントをそのまま残していただきたかったくらいで…。面倒くさくてすみません…。本当に意味不明なお願いで申し訳ないのですが、もう1度同じコメントを投稿していただいて、そしたら私が同じ返信をしますので、その後は何も気にせずに放置してくださると嬉しいです!」


するとコメント主さんからも返事が来ました。

「そうなんですか

 あんまりよくなかったのかなーと思っていたのですが

 コメント残し直しましたのでよろしくお願いします」


そして現在では削除されてしまう前のままの姿を確認して頂けるようになっています。私はコメントまで作品の一部にしたいと考えているので、みなさんは私がどのような返信をしても気にせずに、ああ、そういう設定というか、性格なんですねと受け入れてくださるとありがたいです。


③Twitterのフォロワー40人達成です!

プロフィールリンク https://x.com/fujiiyukadayo

Xにてアカウントのフォロワーが40人を達成いたしました!以上です。


本日報告できるニュースはこのくらいですね。


さて、今日からは1日分を1枠として更新していきます。創作態勢の切り替わりに伴いまして、このシリーズについての説明を改めてしていきますね。


『近況ノートの代わり』では、タイトル通り近況ノートの代わりとして、紹介したいコメントや、作品の中のこだわりポイントや、創作活動の進捗や、今後の更新スケジュールなどなど、私がみなさんにお知らせするべき、もしくは共有したい情報をあれこれと書いていくためのシリーズとなっています。


そして今回は25日と26日に引き続いて、活動開始2ヶ月記念③と題しまして、シリーズ『夢の通り道』を紹介していきます。まだ1エピソードしか更新できていないので確定ではありませんが、今後もこのシリーズに関しては1000字以下に絞るという制約を設けて、掌編のシリーズとしていこうと思っています。

リンクはこちらです。 https://kakuyomu.jp/works/16818093082133763967


キャッチコピー:夢に見たものを、そのまま言葉にしました。

概要文:一話完結のオムニバスです。じっくり、一文字一文字を大切に読めば、書かれていない事件の真相が、自ずと浮かんでくるはずです。


「夢に見たものを、そのまま言葉にしました。」って我ながらすごいキャッチコピーだなって思います。ファンタジーやSFといった既に歴史の積み重ねがある夢の世界の話が蔓延っているカクヨムというサイトで(恐らく他のサイトでもこうした現状は同じでしょうが、) 私は、私1人で見た夢のことを参考にして小説を書こうとしていることになります。


夢の中は、極めて個人的なルールに則って動いています。物理法則や法律といった現実社会の世界観に従って、ある程度制約の無いはずの想像力が縛られてしまうこともあるとは思いますが、私の場合はそうでも無い、という自負があります。それは『夢の通り道』シリーズの中の現状唯一の作品「自転車は2台」の本文テキストを読み始めたら、すぐに分かると思います。


※以下引用 1/4

川の底に落ちている僕のスマートフォンを、橋の上から、目を伸ばして拾っている。

「ん、おまえ何してんの」

僕は目を閉じて、引っ込めて、それから顔を彼の方に向けて答えた。

「スマホ拾ってたの。」

カラカラと自転車を手押しして近づいてきたのは、話したことのない男の子。

「ふーん」

※引用ここまで


冒頭6行をお見せしました。これで作品の4分の1が終了です。起承転結の起のパートにあたります。どうですか、「うん?」って思いませんでしたか?川の底に落ちたスマートフォンを、主人公は「目を伸ばして拾っている」のですが。また、「目を閉じて」それから「引っ込めて」いる点も気になって欲しいです。スマホを拾うために伸ばした眼球が、閉ざされた目蓋を貫通して引っ込んでいくことになっています。


そしてそんな異様な光景を目にしているはずの「話したことのない男の子」は、「『ふーん』」と素っ気ない反応を返していて、特に驚きや恐怖の感情を抱いていないことが推察されます。主人公の少年が目を伸ばしていたことに気付いていないのか、この夢の世界では目を伸ばせることが普通なのか、どちらなのでしょうね。


※ 2/4

彼は橋の手すりに自転車を立て掛けて、僕のすぐ側で川を覗き込んだ。

「その川ん中にあるのか、おまえのスマホ」

「うん。」

「この高さから落としたなら、恐らく壊れてるぞ」

「うん。」

「・・・拾うの手伝おうか?」

「うん。」

「じゃあ、ちょっと待ってろ」

「うん。」

彼は鍵をかけた自転車をこの場に置いて、堤防から河川敷への階段を駆け下りていく。ズボンを膝まで捲って、バシャバシャと僕のスマホを拾ってくれている。


4分の2、半分まできちゃいましたね。主人公に話しかけてきた男の子は、橋の手すりに自転車をたてかけて、一緒に川を覗き込んで、主人公のスマホ探しを手伝ってくれる心優しい子ですね。この部分で「うん?」と思ってほしいポイントは、「拾う」の使われ方です。意味に開きがありませんか?


川に落としたスマホを拾いたいのなら、橋の上から目を伸ばすよりも、堤防から河原に降りていってばしゃばしゃと手を伸ばして探した方が簡単ですよね。ここには主人公と男の子の間に「拾う」という言葉の認識の相違があるのです。


主人公は、「拾う」という言葉の中に「探す」の意味も含んでいます。一般的な語感で記述するのであれば、冒頭文は「川の底に落ちている僕のスマートフォンを、橋の上から、目を伸ばしてている。」とするべきなのです。


※ 3/4

僕はスマホを取り出して、目を開いて、それから目を伸ばして一緒に僕のスマホを拾おうとした。

「おい!おまえスマホ持ってるじゃねえか!」

彼は急に大声で僕を怒鳴ったので、僕はびっくりしてスマホを落としてしまった。

強い風が吹いて、僕が落としたスマホは男の子の頭に当たった。バッシャーンって大きな水しぶきが立った。


主人公はスマホを落としたと言っていたのに、なぜ持っているのでしょうか。そして、なぜか持っていたスマホをまた落としてしまいましたね。男の子の頭にスマホがあたって、彼は川の中に倒れてしまいます。


「この高さから落としたなら、恐らく壊れてるぞ」という2/4にあった男の子セリフ、主語が抜けていますね。壊れちゃったものは、いったい何なのでしょうか?


※ 4/4

彼の自転車の前かごはほとんど空っぽ。僕がそこから取り出せたのはスマホだけ。

僕は目を開いて、目を伸ばして、男の子を拾おうとした。でも、もうその子はどこにも見つからなかった。

「また帰っちゃったのかな。」

僕は目を閉じて、引っ込めて、諦めて歩いて家に帰った。


本文はこれでおしまいです。短いですが読み応え抜群でしたでしょう?さて最後のパッセージから、読み取れますし読み取って欲しいことを抜き出していきます。


主人公は男の子が自転車の前かごに置いていったスマホを奪って、それから目を開いて目を伸ばして、彼を拾おうと、つまり彼を探そうとしています。


3/4に戻ってくださいね。主人公は目を開いて、このとき、彼は目を閉じていません。開かれていたはずの目を、また開き直している。これはどういうことだとおもいますか?仮に、記述されていないだけで彼が目を閉じていたのだとしたら、どうやって自転車の前かごにスマホがあるのを確認しているのでしょうか?


主人公が「目」と読んでいるのはスマホのカメラアプリのことです。「目を伸ばす」はズームアップしていることを指しています。「目を閉じて、引っ込めて」というのは、カメラアプリを閉じて、スマホを引っ込めている様子を表現しています。カメラのアプリアイコンって目みたいじゃないですか。あと大体のスマホって、ロックを解除しないでもカメラを開ける仕様になっていますよね。


主人公は作品の開始時点でスマホを持っていて、カメラアプリを開いて「目を伸ばして」いたことになります。また、男の子は主人公がスマホのカメラアプリを開いていたことに気付いていません。それは後の反応から分かります。


そして、主人公は男の子に対して、現段階ではスマホの所持を隠そうとしています。主人公は手に持っていたスマホを隠してから、男の子との会話を始めているからです。


そもそも、なぜ、主人公はスマホを既に持っているのに、スマホを川に落としたから拾っているなどと嘘をついたのでしょうか?というのは問い自体が間違っています。この作品のなかで、主人公は1度も嘘をついていません。タイトルに戻ってください。「自転車は2台」あるのです。


最後のパッセージの「『また帰っちゃったのかな。』」という主人公のセリフから川に溺れている、もしくは流されてしまった犠牲者は、主人公に話しかけてきた男の子の他にもう1人いるということです。


ですが、主人公はこの小説の中で発生している事態の重大さを理解できていません。例えば男の子がスマートフォンの端末を頭に食らって失神し、川の中に倒れてしまったときも、主人公の注意は彼の様子では無く「バッシャーンって大きな水しぶきが立った」ことに向けられています。主人公はさらに、急に姿を消した男の子に対して、「『また帰っちゃったのかな。』」と独り言を零していることからも、男の子やもう1人の誰かが死につつあるという危機に考えが及んでいないことが読み取れます。


そしてもうひとつ言っておかなければならないのは、主人公はスマホを落としたのも2回であるということです。主人公が持っていたスマホは、男の子が来る前に川に溺れた誰かのもので、主人公が男の子からスマホを隠そうとする描写がありましたが、それは他人の物を盗んだことに対する罪悪感があったためです。主人公自身のスマホは作品開始時点で既に川の中に落ちていました。


事件の全貌を簡単にまとめますと、


物語の開始時点で、既に主人公のスマホと、名も姿も登場しない誰かは既に川の底であった。主人公は第一犠牲者のスマホのカメラを起動して、橋の上から自分のスマホを探していた。(この時主人公はスマホの持ち主が危機にあることに気付いていない。) そこに男の子がやってきて、物語がスタートする。主人公は他人のスマホを勝手に使っていたことが後ろめたくて、男の子にスマホの所持がバレないように隠す。男の子は主人公が橋の上から自分のスマホを探していることを了解し、川に降りていって、足を濡らしながら主人公のスマホ探しを手伝ってくれる。主人公もスマホを取り出して再びカメラを起動、しかしそれが男の子に見つかってしまい、慌てた主人公はそのスマホを落とした。落ちていくスマホは男の子の頭に当たり、彼は脳震盪などを起こしてその場に倒れた。男の子が溺死しそうになっていることになど微塵も思いが至らないままに、主人公は男の子の自転車の前かごに残されていたスマホのカメラを起動し、2台のスマホや男の子を拾おうとする。しかしちっとも見つからないので、主人公はとうとう諦めて、歩いて家に帰ってしまう。橋の上に残された自転車は2台。


というお話になります。このストーリーの筋を説明するテキストはほぼ500字です。600字のストーリーを解説するために500字も使うって、すごくないですか。オリジナルの8割を超える文章量で、まったく要約できていません。あらすじを読むなら本編を直接読む。私の小説に関してはその方が早いと思っているのですが、それはこうした複雑な筋ゆえとなっています。


では、今回はここまでといたしましょうか。

ご読了ありがとうございました。

よいお年を

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