2024/08/25 活動開始2ヶ月記念① ~ 2024/08/26 活動開始2ヶ月記念②
2024/08/25 活動開始2ヶ月記念①
本日、わたくし藤井由加は、カクヨムにアカウントを作ってから2ヶ月が経ちます。約60日も過ぎたんですね。長いようで短いような・・・・・・。その間にいろいろありました。ちょっと気持ちが病んじゃって、特定の小説家さんたちをブロックすることもありましたし、その一方で皆様の応援のおかげでミステリランキングのかなり上位まで食い込むことが出来ました。
2ヶ月が経過して、私の作風も固まってきたと思うので、私が今までに投稿してきた各シリーズの説明を、数回に分けて手短に書いていこうと思います。
①『環は刃を当てれば切れるんだ。』
https://kakuyomu.jp/works/16818093079961888764
私の主力ミステリ小説です。読みやすく簡潔で、でもしっかり面白くて、フェアプレイで、時間をかけて読み込めば読み込むほど味が出るような作品を目指して書いています。
【探偵さんが事務所入口の扉を開け、右足のつま先だけを建物の外に着地させた瞬間、菫色の N-BOX が事務所の屋根やドアをバキバキ壊し、6番目に降ってきた車両が探偵さんを暴力的に押し潰しました。】(第3話 手紙を返しに行けば良いんだよ。)
例えばこの部分、なぜ「菫色の N-BOX」と指定して、しかも探偵さんを押し潰した車両が「6番目」に降ってきたものでなければならなかったのか、分かりますでしょうか。答え合わせは明日しましょう。英訳版をみるとより分かりやすいかもしれません。
他にも、有名な映画やミステリからのパロディを数多く含んでいますね。ホームズに対する言及が、1番分かりやすいと思います。
【探偵さんは、事務所入口にて戸惑う恵子ちゃんの頭に手を置き、穏やかな微笑みを作って、右手を宙で左から右へ流しながら言いました。
「気にしないで。」】(第4話 よいしょっと。)
この部分はスター・ウォーズに見られる、ジェダイ特有の手の動きのパロディになっています。ジェダイたちが無理矢理に要求を通したい時に使うあれですね。
あとあと、論理の勉強の役に立つという、実用的な小説にもなっています。
例えばホームズさんが使う推理法はアブダクションと言って、それまでに判明している事実から仮説を立て、それを立証できる証拠を発見して事件を解決していくスタイルなのですが、私の探偵さんから言わせてみれば、あれは「数打ちゃ当たる戦法」で、「探偵として二流」なのだそうです。
そんなことを言う探偵さんの推理法は「演繹的」なのだそうです。詳しい説明は実際に作品を読んで頂いた方が早いので割愛します。今後も、循環論法ですとか、三段論法ですとか、滑りやすい坂の誤謬ですとか、そういった論理にまつわるあれこれをモチーフとしたお話を書くつもりでいますので、そういう意味でも読むことで「国語力」が身につく作品になるのではないかな、と思います。
では、今日はこのくらいにしておきましょうか。
2024/08/26 活動開始2ヶ月記念②
前回の宿題をおさらいしましょう。
【探偵さんが事務所入口の扉を開け、右足のつま先だけを建物の外に着地させた瞬間、菫色の N-BOX が事務所の屋根やドアをバキバキ壊し、6番目に降ってきた車両が探偵さんを暴力的に押し潰しました。】(『環は刃を当てれば切れるんだ。』第3話 手紙を返しに行けば良いんだよ。)
この部分、なぜ「菫色の N-BOX」と指定して、しかも探偵さんを押し潰した車両が「6番目」に降ってきたものでなければならなかったのか、分かりますでしょうか。
② "The loop will be cut by pressing a blade."
https://kakuyomu.jp/works/16818093081121763644
私が自分で英語に訳して、皆様にお出ししているシリーズです。初めのうちはAIに読んでもらって、出力されてきた文章を元に作るスタイルを取っていましたが、第4話に関しては特に「規約に違反している可能性があるためコンテンツを削除しました」となってしまったので、全編を自分の力で翻訳しています。
それで、問題のシーンの英語版を見て頂くと、謎が解明できるというのは昨日の近況ノートでも述べたとおりです。
【The detective opened the door and, as soon as his right toes touched the outside land, violet N-BOXes smashed through the office roof and door, and the sixth vehicle that fell violently crushed the detective.】
菫色は英語で violet です。6番目の文字に n を加えると violent になりますね。つまり暴力です。暴力のせいで外に出ることが不可能になっている探偵さんの状態は、偶然なのか必然なのか分かりかねますが、とにかく似通っていますね。こういった言葉遊びを私は数多く取り入れています。探してみると頭が疲れて楽しいと思います。
そして、英訳版を作っている1番の目的は、こうした英語に絡めた言葉選びのこだわりに気付いてもらいやすくするためです。内容は日本語版のものと大して変わらないので、ストーリーは日本語版で掴んでおきながら、更なる発見や深読みができないか、日本語版と英語版で読み比べをしてみるのも楽しいと思います。
私、プロフィールにちゃんと書いていますね。
「じっくり読み込み、さらに読み返すことを要請してくる作品が好きです」って。私はそういう作品が好きなので、そういう作品を書こうとしますし、読者の方々にもそのような意識で読んで欲しいと思っています。普段から使っていないせいで脂肪が付いてしまった脳味噌をフル稼働ながら、私の小説を楽しんで頂けるとありがたいです!
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