　大学の宿題がたくさん出て勉強に集中する必要があったため、週末もベビーシッターが必要となった。Coーopや大学の保育所も週末はお休みだ。かといって、ベビーシッターに払うお金などない。

「お金がないは言い訳に過ぎない。」

　ここが頭を使うところだ。真奈美の頭の中で何かがひらめいた！

「そうだ、今度は交換レッスンではなく交換ベビーシッターだ！」

　真奈美は遊び場に行ってジュリアンと歳が似通った子供を持っている母親を探した。

そこで、

「お宅のお子さんはおいくつですか？」という会話を始めた。

　真奈美たちは、アメリカの大学のキャンパス内にある結婚している学生専用のアパートに住んでいた。だから、近所には宿題をしなければならない母親も結構いた。

真奈美は、

「子供がいると静かに勉強をする時間を見つけるのが大変ですよね。良かったら、ベビーシッターを交代でやりませんか？」と切り出した。

　そのアイディアは受けて、そのうちに、学生でない近所の母親たちの中でも、たまには一人きりでコーヒーショップでゆっくりしたいから交換ベビーシッタークラブ（？）の一員となりたいと言う人まで出てきたぐらいだった。

　そうやって、ベビーシッター問題は無事に解決したのだった。

「お金がないは言い訳に過ぎない」はここでも証明された。

To be continued...

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