第10話
――数週間後――
近くの村が、『北の
そして、それは、
*
『北の
この国でそう呼ばれている彼らは、隣の大陸の北方に暮らす住人である。
彼らは、
彼らが、どういう
彼らと行動を共にしている
これは、一人前の戦士と認められると、一匹の狼が神に
*
その朝は、突然、訪れた。
「皆さん、起きて下さいっ!」
「どうしたの? シンシア姉ちゃん」
寝ぼけ
「『北の
「ええーーーっ」
皆、
「良いですか。これから、
「はい」
私は、急いで
――領地境付近の村・孤児院の前――
バーーーン!
「キャーーーッ!」
爆発音を聞いて、子供達が
音のした方を見ると、村の木製の
「シンシアさん、先に
「貴方はどうする気です?」
「
「そんなの
「ですが、誰かがやらないと――。大丈夫です。
「ですが……」
「いいから、早く行って」
「分かりました。でも、危ないと思ったら、
「了解です」
――これは、マズい。これではまるで、
私は、
*
――
私は、杖を
バーーーン!
再び、大きな爆音と共に炎が上がる。
どうやら今回は、村の
目を
「来る!」
『水の杖』を
*
しかし、私が立っているこの通りにはまだ、敵兵の姿はなかった。
「何だ? アイツ」
「まだ、子供みたいですぜ」
「
彼らの武器と防具は、
そして、彼らは、舌なめずりをしながら、こちらへと近付いて来る。
「行けっ!」
シャリン、シャリン、シャリン。
私は、彼らに対し、氷の
「何だ? この程度で俺達を
「へへへへへ」
私の攻撃は、彼らの剣と盾で簡単に
通りには、男達の下品な笑い声が響く。
――でも、これ以上、強くしたら人を殺してしまう……。
この
私は、狼の時と同じ
真ん中にいたリーダー
私が杖でその攻撃を受け止めた次の瞬間、
――い、息が出来ない……。
「くっ……か、回復……」
私は、痛みと苦しさの中、思わず、回復魔法を
「全く
「ぐぶっ」
男は、再び私の腹を
私の口の中は、鉄の味で
「剣だけでチャンバラやるなんて、
男は、私の頭を
「イタイッ」
「女みてーな声出しやがって。本物の女にしてやろうか、あぁん?」
私が
「その
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