お弁当 5-2
それは高校2年になった今も変わらず。
なんとかしたい。
してあげたいと、ずっと思っていたけど中々動き出すことができず日々が流れていく。
そんなある日、彼の隣を見知らぬ女性が立っていた。
瞬間。
焦燥感のようなものを感じた。
平常心を保ち彼に聞くと,京香おばさんが再婚して義理の妹ができたらしい。
今までに感じたことのない不安が一気に押し寄せてくる。
彼女は落ち着きがあり凜としている。
何よりすごく可愛かった。
彼のクラスに可愛い子が転校してきた噂は知っていたがまさかここまでとは。
そんな子が家族とは言え、1つ屋根の下,一緒に暮らしている。
彼も年頃の男の子。
何も起こらないはずがない。
なにかうてる手はないか私の不安や、焦燥感を埋めてくれる手はないか考えていると購買のパンばかり買っている彼を見かける。
話すのは久しぶりで少し緊張するけどそんなことを言っている場合ではない。
意を決し。
「私がお弁当作ってあげる」
彼は困惑していたけど半ば強引に約束を取り付ける。
――
「よし!できた」
「あら、早いわね」
「うん、なおくんの分もあるから」
「なおくんって隣の?」
「そうだよ」
「そう。よろしく言っておいてね」
「うん、行ってきます!」
「ふふ、青春ね」
――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます