幼馴染み 3-4
「っつ!」
意識はあるので自力で隅の方に寄る。
「おい、大丈夫か!?」
試合を中断し、担当教師が駆け寄ってくるのが分かる。
「大丈夫です...」
正直泣き出したいくらい痛みがあるが、大勢の生徒が見ている中それはできずこう言うしかなかった。
「保健室に行こう」
先生に肩を借りる形で一緒に歩き保健室へ行くことに。
「ありがとうございます」
先生は体育館に戻るということなのでさり際に感謝を伝える。
保健室に入ると保健の先生は驚いた顔でこちらを見たいた。
「ど、どうしたのその鼻」
「授業でバスケをしていて...」
幸い血は出てなかったので何もしなくても大丈夫ではと思っていたが、先生曰く腫れが酷いということで氷で冷やすことに。
持ってきてもらった氷で鼻を冷やしていると、五限目の終わりを知らせるチャイムが鳴る。
「大丈夫、六限目出れそう?」
心配そうに聞いてくるので一言「大丈夫」と言い立ち上がろうと力をだした瞬間グラッとめまいがし、立ちくらみを起こし、その場に座り込んでしまった。
「急に立つとそうなるわよ、まだ横になっていた方がいいじゃない?」
「そうします」
素直にしたがうことにし、そのまま六限目は保健室ですごすことに。
チャイムが鳴る音に気がつき体を起こす。
「おはよう、体調はどう?」
「だいぶマシになりました」
「そう、よかった」
どうやら横になりそのまま寝ていたらしい。起き上がり教室に戻ろうとドアに手をかけたとき。
「お大事に、担任の先生には言っておくから」
「はい、失礼します」
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