第3話 幼馴染み 3-1
翌日登校するとすでに橘凜の姿があり陽キャグループにまざり談笑していた。
談笑しているのはいいが橘凜の席は俺の隣ということもあり俺の席には男子が座っているため荷物を置くことすらできない。
(もう少し離れて話してくれ)内心ぼやきどうしたもんか考える。というか転校してきた次の日には友達が出来るってどういうことなんだろう、帰ったらなにか秘訣とかあるのか聞いてみようかな。チャイムが鳴るまで少々時間があるため特に用事はないがトイレで時間を潰すことに。
そほど時間もなかったためすぐにチャイムが鳴り教室に戻り自分の席に着く。ほどなくして担任の先生が教室に入ってきてすぐに点呼を取り始める。先生が点呼を取っていると隣から声がする。
「昨日はありがと」
おそらくパソコンの事を言っているのだろう。俺は何てことないとかぶりを振る。
何も言ってこないので視線を向けると何か言いたげな顔をしていた。
「どうかしましたか?」
「その。私昨日寝ちゃってた?」
周りには聞こえないような声で聞いてくる。
どう答えようか逡巡していると俺の名前を呼ぶ声がする。その声に返事をし、橘凜の方を見るが先生の方を向いており答えるタイミングを失ってしまった。(まあいっか)
切り替えて前に視線を戻し授業をうける。
――
つつなく午前中の授業は終わり昼休みに入る。
時間が惜しいのですぐに教室を出て購買に行き昼食のパンを買いいつものように屋上に足を運ぶ。
教室を出る際、昨日と同じく橘凜に群がるクラスメイトの姿があった。
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