第2話 杏とこれから
今世での記憶を整理しようか。
この世界では男女比が狂っていて、男性は大変高待遇を受けている。
人口減少による生存本能が女性の性欲は強め、狙われる男性の性欲は弱まっている。
人工授精が基本となり父親の居ない家庭が多い中、なんと俺の父親は幸運なことに居り前世の父親と同じく外資系企業に勤めていて最近はほとんど家に帰ってこないらしい。
母親はまぁなんとお節介な人だ。
「母さんも大事だけど、、、よっと」
前世での最愛の妻を思い出す零。
歴史好きな僕はこの世界の歴史が気になり調べてみたところ、結論としては前世と今世はあまり変わらなかった。
家康が女性になっていたが、信長は男性のまま。
そのように一部の男性が女性に変化しているが女性はそのままで歴史的な出来事は全て自分の認識と合致していた。
「この世界でも
これ以上考えていても埒が明かない。
まずは部屋を出ようか。
「母さ〜〜ん!」
「はーい♡」
読んでみると直ぐに反応があった。
普通は父親が家事をし母親が働きに行くのだが、ウチでは父さんが外に働きに出ているので母さんが在宅ワークをしながら家事もしてくれている。
「どうしたの、
「買って欲しいものがあってさ、、、少しどころかかなり高いんだ。」
「お母さんがなんでも買ってあげるから安心しなさい!!」
ここは貞操逆転世界で男が女性に対して恐怖を持ってるのが普通の世界だけど、僕の父さんが女性好きの変人?なのが遺伝したのか記憶を取り戻す前も母親とだけは良好な関係を築けてたみたいだからナチュラルに話しかけられる。
「配信をしたくてさ、お高いパソコンを買って欲しいんだ。」
あざとく言ってみた
「ひゃうんっ♡可愛いわ〜。なんでもござれよ!買うから欲しいモデルを教えなさい!」
「やった!コレと・・・」
◇
ガサゴソガサゴソ・・・
遂に届いたぞ!配信セット!
いやぁコレで配信を始められますなぁ。
「さてと、問題は配信スタイルをどうするか…」
男女比の差の激化により顔の良いものだけが交わりその子供たちの子により現在がある。
みんながみんな顔が整っており、女性配信者は誰一人として顔を隠していない。
そんな中、顔を隠して男でーす!なんて言って配信しても信じて貰えないだろう。
「というのは建前で、みんなに僕やことをチヤホヤして欲しいからだけどな!」
ハッハッハっ
今考えているスタイルだとこうだ。
基本は
・雑談
・ゲーム配信
・勉強配信
特殊なケースとして
・週一回のASMR配信
・月2回の完全な趣味キャンプ配信
をしようと考えている。
言ってないが僕は16歳の高校2年生だ。
男性は優遇されるがトップの大学を目指そうとすれば話は別。
記憶が戻る前の僕はガリ勉だったらしく、男性は学校に行かなくても進級できるという仕組みを利用し1年生ではほとんど出席せず、1年生のうちに高校三年生までの理系科目と英語の基礎を完璧に固めている。
そんなこんなで配信しながらも、僕は勉強はしたいので勉強を配信ということである!
雑談では、リスナーのコメントと会話だったりマシュ箱に届いている質問に答えたり自分語りをしたいなと考えている
ゲーム配信は、基本的にFPSやRPGやサッカーなど様々なゲームを配信していきたい。
勉強配信は、基本的に数学しかやらないと思う。たまに歴史とかもやったっていいね
ASMR配信では安眠を届けたいな!
耳かきやオイルマッサージしたりね〜。
キャンプ配信はそうだネ、、、
完璧な趣味だ!キャンパーを世の中に増やしたい!その一心でキャンプの良さをアピール出来れば良いな!
いやぁ、キャンプデートの時の杏は可愛かったなぁ。テントを立てたり薪をくべ・・・
◇
「やっとコッチ来てくれたんだ♡♡」
不敵な笑みで笑うものあり
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