シチュエーション2 夏の星空を君と



○グランピングが出来る、標高の高いホテル・野外(深夜)

    夏海凪咲と聞き手がグランピングをしている。

    隣り合わせにしたチェア2つ、正面に焚き火がある状況。

    聞き手の右隣に凪咲が座っているため、⑦スタート。

   (SE:夏の夜に聞こえる環境音)

   (バックSE:たき火の音)※開始


⑦「ふぅ〜」


   (SE:チェアが軋む音)

   (SE:凪咲が聞き手の肩に寄り添う音・衣擦れ音など)


⑦「えへへ。いいところだねぇ。

  空気は美味しいし、すごく静かだから落ち着くよぉ〜。

  夏にグランピングってこんな感じなんだねぇ。

  満天の星を見ながらゴロゴロできるなんて……

  これは都会にいたら味わえないよぉ〜。

  いやぁ〜楽園はここにあったのかぁ〜」


   (SE:凪咲が身動きする音・衣擦れ音など)


⑦「でも、グランピングができるホテルって人気なんでしょ?

  このホテル、朝食も温泉もついてるし……

  よく予約できたね? 先週予約したんだっけ?」


    聞き手:まぁね。


⑦「うん?」


   (SE:凪咲が聞き手に顔を近付ける音・衣擦れ音など)


⑦「う〜〜ん?」


    凪咲、聞き手の耳元近くで囁く。


⑦「……ねぇ。なんか今、誤魔化した?」


    聞き手:してないよ。なんで?


⑦「…………ふぅ〜ん。ウソつくんだぁ〜。

  急にグランピングに誘ったからなんだろう〜とは思ってたけど。

  もしかして、ご機嫌とっておこうって魂胆?

  何か悪いことしちゃったの?」


   (SE:聞き手が首を左右に振る音)

    凪咲が聞き手の両耳を塞ぐ。聞き手の顔が凪咲に向くため、⑦から①。

   (SE:DHMの両耳を塞ぐ音)


①「白状したら怒らないであげる。だからちゃんと言って?」


    聞き手が外方を向くため、①から⑥。


⑥「……答えてくれないの? それはなんか……悲しいなぁ」


    聞き手が振り返り、正面から凪咲を抱き締めるため、⑥から①。

   (SE:聞き手が凪咲を抱き締める音)


①「うきゃ⁉ ど、どうしたの⁇

  ほんとうに何か悪いことしちゃった⁇」


   (SE:凪咲が聞き手を抱き締める音)

   (SE:凪咲が聞き手の背中を片手でポンポンする音)


①「大丈夫だよぉ。

  君が悪いことしちゃったら、凪咲がちゃーんと止めてあげるから」


   (SE:凪咲が聞き手の頭を片手で撫でる音)


①「でも……君ならちゃんと理由があると思うんだよねぇ。

  だから、言い訳くらいはさせてあげるよぉ」


   (SE:聞き手が袋を漁る音)


①「でも、君のお話を聞いてもダメなことだったら……

  ちゃーんと凪咲がお仕置きしてあげる♪」


   (SE:聞き手が袋から箱を取り出す音)

    聞き手が抱擁を解き、凪咲に箱を渡す。


①「えっ? これって……プレゼント?」


    聞き手:誕生日おめでとう。


①「あ、そっか。もうすぐ誕生日だもんねぇ。

  ありがとう。すごく嬉しい。

  ――え? 待って。

  もしかして、最初からサプライズするつもりで誘ったの?」


    聞き手:うん。不安にさせてごめん。


①「そっか。そうだったんだ……凪咲こそごめんね。

  勝手に不安になって、変なこと言っちゃった」


   (SE:凪咲が聞き手の胸に飛び込む音)

    凪咲、嬉しくて少し涙声になるも、誤魔化すように会話を続ける。


①「ずるいよ。こんなことそれたら……

  もう。もーう! いつから行くつもりだったの〜。

  数日前に予約したなんて、絶対ウソだよねぇ⁉」


    聞き手:ノンビリするの好きかと思って。早めに。


①「ノンビリするの好きだけどさぁ。

  君、最近忙しくしてたのに。いつの間に……」


    聞き手:大切な人の、大事な日だから。


①「ふぇ⁈ きゅ、急に何⁇

  大切な人なんて、そんなプロポーズみたいな……」


    聞き手:プレゼント、開けてみて。


①「え? ウソ待って」


   (SE:凪咲が聞き手からほんの少し離れる音・衣擦れ音)

   (SE:プレゼントを開ける音・箱を開ける音)


①「これって………婚約指輪?

  まってまってまって。

  意味分かんないよぉ。どういうこと⁇」


    聞き手:これからも一緒にいてくれる?


①「うん。うんっ。

  そんなの、答えなんて決まってるよぉ。

  凪咲も一緒にいたい。ずっと、君の隣にいたい」


   (SE:凪咲が抱き着く音)

    凪咲が抱きつき、聞き手の右頬に顔を近付けるため、①から③。


③「好き。大好きっ。

  離してって言われても、もう離さないから」


    聞き手:自分も離さないよ。


③「えへへ♪」


   (SE:凪咲が身動きする音・衣擦れ音など)

    凪咲が聞き手の正面に顔を寄せるため、③から①。


①「(凪咲が聞き手にキス)チュ」


   (SE:凪咲が抱き締める音・衣擦れ音など)

    凪咲が再び抱き締め、聞き手の右頬に顔を近付けるため、①から③。


③「幸せぇ……」


    しばらく2人は余韻に浸る感じで抱き締め合う。

    しばらく凪咲の呼吸音と焚き火の音を流す。


③「(凪咲の呼吸音を数回)すぅ……すぅ……」


   (SE:凪咲が聞き手から離れる音)

    凪咲が離れるため、③から①。

    聞き手が話し掛けるも、凪咲は自分の世界に入っているため独り言を呟く。

    聞き手:もうそろそろ流れ星が見える時間だよ。


①「……親になんて言おう。

  友達にも言わないとだし、結婚式も……」


    聞き手:凪咲?


①「えへ、えへへ……

  どうしよう。すごく幸せなんだけど……」


   (SE:聞き手が凪咲の肩をポンポンと軽く叩く音)

    聞き手:なーぎーさ。


①「うん? うん♪ な〜に?」


   (SE:凪咲が聞き手の右腕に抱きつく音)

    凪咲が聞き手の右手に抱きつくため、①から⑦。

    聞き手:もうそろそろ流れ星が見える時間だよ。


⑦「あ、もうそんな時間かぁ。

  ここからでも流れ星って見られるの?」


    聞き手:ここからでも見られるし、寝室からも見られるんだって。


⑦「そうなんだ〜。

  うーん……寝室から見ない?

  ちょっと肌寒くなってきたし」


   (SE:凪咲が聞き手の右頬に顔を寄せる音・衣擦れ音)

    凪咲が聞き手の右耳で囁く。


⑦「君が温めてくれるなら別だけど……どうする?」


   (SE:凪咲が聞き手の右頬から顔を離す音・衣擦れ音)

    聞き手:凪咲が風邪引いたら嫌だから入ろ。


⑦「もう。そこで上着とか貸してくれたらカッコよかったのに〜」


    聞き手:夏に上着は着ないよ。


⑦「それもそうだねぇ。

  君が夏に上着着てたら、逆に心配しちゃうかも。

  それに風邪引いたら困っちゃうよねぇ。部屋に入ろっか♪」


   (SE:2人が立ち上がる音)

   (SE:聞き手が焚き火を消す音)

   (バックSE:たき火の音)※終了

   (バックSE:2人が寄り添いながら部屋に入る足音)※開始

   (SE:凪咲が聞き手の左腕に抱きつく音)

    聞き手の左腕に抱きつくため、⑦から③。


③「ねぇねぇ。もしかして、流れ星を見ながらプロポーズする予定だった?」


    聞き手:内緒。


③「えぇ〜なんで内緒なの〜」


    聞き手:内緒ったら内緒。


③「ブーブーっ!」


    聞き手:そんな顔してもダーメ。


③「もうっ。教えてくれてもいいじゃん。けちぃ〜」


   (バックSE:2人が寄り添いながら部屋に入る足音)※フェードアウト



○グランピングが出来る、標高の高いホテル・室内(深夜)

    凪咲と聞き手が寝室に入ってくる。

    立ち位置は前シーンと変わらず、聞き手の左側のため、③。

   (SE:2人が寄り添いながら寝室を歩く足音・スリッパ着)


③「わぁ!」


   (SE:凪咲が聞き手をベッドに押し倒す感じの音)

    凪咲が聞き手に正面から抱きつき、ベッドに倒れるため、③から①。


①「えへへ。押し倒しちゃった♪」


   (SE:スリッパを片方ずつ脱ぎ捨てる音)

   (SE:胸の上で凪咲が身動きする音・衣擦れ音など)


①「よいしょ」


   (SE:聞き手の右隣に移動する音・衣擦れ音など)

    聞き手の右隣で添い寝の状態になるため、①から⑦。

   (ここから台詞よりもASMRの音メイン・全て囁き声)※開始


⑦「……ねぇ?」


   (バックSE:聞き手に凪咲が身体を寄せる音・衣擦れ音など)※開始


⑦「こういうの、久々だよね」


   (バックSE:聞き手に凪咲が身体を寄せる音・衣擦れ音など)※終了


⑦「仕方ないのは分かってるんだけどねぇ。

  凪咲も忙しかったけど、君も忙しそうだったし……。

  なんか、それで……さっきは少しムッとなっちゃった。

  ごめんなさい」


    聞き手:大丈夫だよ。こっちこそ寂しい思いさせてごめん。


⑦「そんなこと……ううん。そうだぞぉ〜。

  君との時間が減っちゃって。

  やっぱり……すごく寂しかったんだから」


   (SE:凪咲が聞き手の右腕に抱きつく音・衣擦れ音など)


⑦「君は寂しかった?」


    聞き手:寂しかった。


⑦「そっか。……同じだねぇ」


    凪咲の呼吸音を数回。


⑦「(凪咲の呼吸音)すぅ……すぅ……

  ……流れ星、見えないねぇ」


    凪咲の呼吸音を数回。その後、凪咲が聞き手の右耳にお耳ふぅふぅ。


⑦「(凪咲の呼吸音を数回)すぅ……すぅ……

  ふぅー」


   (SE:聞き手が身動きする音・衣擦れ音など)

    聞き手が凪咲に顔を向けるため、⑦から⑧。


⑧「うーん? な〜に?」


   (SE:聞き手が元の体勢に戻る音・衣擦れ音など)

    聞き手が元の姿勢に戻るため、⑧から⑦。


⑦「……ふぅー」


   (SE:聞き手が身動きする音・衣擦れ音など)

    聞き手が凪咲に顔を向けるため、⑦から⑧。


⑧「えへへ。バレちゃった♪」


   (SE:聞き手が身動きする音・衣擦れ音など)

    聞き手が元の姿勢に戻るため、⑧から⑦。


⑦「(凪咲の呼吸音を数回)すぅ……すぅ……

  ……ねぇ?」


   (SE:聞き手の耳に凪咲が顔を寄せる音・衣擦れ音など)


⑦「好き」


   (SE:聞き手が身動きする音・衣擦れ音など)

   (SE:凪咲が聞き手の頭を抱き締める音)

    凪咲が聞き手を抱き締める。位置は⑦のまま。


⑦「こっち見ちゃダーメ。恥ずかしいから」


   (SE:聞き手の右耳から凪咲の心臓の音)

    しばらく凪咲の心音を聞き手が聞く。


⑦「……エッチ」


   (SE:聞き手が身動きする音)


⑦「逃げても無駄だよぉ」


   (SE:凪咲が聞き手の頭をしっかりと抱き締める音)

    聞き手は仰向けだった姿勢からうつ伏せ気味の姿勢になる。

    凪咲の位置は右隣のままだが、聞き手の体勢が変わるため、⑦から③。


③「何とは言わないけどさぁ〜。

  堪能してたのバレバレなんだから」


   (SE:聞き手の左耳から凪咲の心臓の音)


③「……そうそう。

  君はそうやって大人しくしてればいいんだよぉ……。

  ふふ、いい子いい子」」


   (SE:聞き手の左耳から凪咲の心臓の音)

    しばらく凪咲の心音を聞き手が聞く。

    聞き手が身動きして正面から抱き締められる形になるため、③から①。

    聞き手は右肩を下にし、右耳を枕に乗せた状態。

   (SE:聞き手が身動きする音)


①「……ねぇ」


   (SE:凪咲が聞き手の頭に顔を寄せる音・衣擦れ音など)

    右側に枕があるため、可動域の観点から⑧と②で左右交互に囁く。


⑧「いつもありがとね。

  凪咲のことを大切にしてくれて。

  婚約指輪も、すごく嬉しかった。大切にするね」


②「それで、その……今度、結婚指輪買いに行こ?

  君と一緒に選びたいから……」


   (SE:聞き手が眠気により少し反応遅めに頷く音・衣擦れ音など)


②「えへへ。やった♬」


⑧「……あと、さ。

  君はいつも『支えられてる』って言ってくれるけど。

  それはこっちのセリフなんだよ?」


②「支えてもらってばかりだけど……

  凪咲も君を支えられるように頑張るから」


⑧「君を支えて、君に支えられて。

  のんびり幸せな毎日を、一緒に過ごせたら嬉しい。

  これからも、よろしくね♪」


   (SE:凪咲が聞き手の頭を撫でる音)


⑧「(凪咲の呼吸音を数回)すぅ……すぅ……

  あれ?」


②「寝ちゃったの?」


    聞き手からの返答なし。

   (SE:凪咲が聞き手の頭を撫でる音)


②「……お疲れ様」


⑧「凪咲のためにありがとう」


   (バックSE:凪咲が聞き手に顔を寄せる音・左右交互)※開始


⑧「……ス」


②「キ♡」


   (バックSE:凪咲が聞き手に顔を寄せる音・左右交互)※終了

   (SE:顔を寄せた際にそのまま凪咲が聞き手を抱き締める音・衣擦れ音)

    凪咲が抱き締めて、聞き手の左横に顔が来るため、②から③。


③「大好きだよ。

  良い夢見てね。おやすみなさい♪」


   (ここまで台詞よりもASMRの音メイン・全て囁き声)※終了



《続く》

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