第2話

前世の記憶を思い出してから一夜が過ぎました。

「おはようございます、ディルマです。ラルシャーレ様、ご起床のお時間です」

「はーい」

「入ってもよろしいでしょうか?」

「もちろんよ」

「ラルシャーレ様、本日はご兄姉とのお茶会を予定しております。

この3種類の衣装から選んでくださいませ。」

そう言うと、衣装棚の戸をあけて3種類の衣装を取り出しました。

1つ目はエメラルドグリーンのシンプルなワンピース、

2つ目は薄青で胸元に青色のバラが飾られているワンピース、

3つ目はラベンダー色で緻密なデザインのレースで飾り付けられたワンピースです。

「どれがいいでしょう…?」

「ラルシャーレ様の眼のお色に似合うのはこの薄青のものではないでしょうか?」

「そうね…ではそれにしますわ!」

「この衣装であればこのお靴でしょうか?」

黒い革靴で、サッシュと同じ色の青のリボンがついています。

「そうですね、それにいたしますわ!」

「なんだか今日はご機嫌ですわね!

何かいいことがあったのですか?」

「いいえ。楽しみなだけです。」

「お茶会がですか?」

「まあ、そうですわね。」

…処刑回避するためだなんて、口が裂けてもいえないもんね。

お茶会も楽しみですし、嘘をついたわけではありませんわ!

「まあ、とてもお似合いですわ!」

「そうかしら?ありがとう、ディルマ!」

「いえいえ!」

「今日って、午前中は空いているの?」

「空いておりますわ。」

「それなら、お姉さまの所へ行って魔術のお勉強がしたいですわ!」

「まあ、ラルシャーレ様がお勉強を…?」

「ええ。」

まあ確かに、今まではお勉強どころか何もしていなかったですものね。

不思議に思われても仕方がありません。

「では、マイカールーファ様の側近に問い合わせてみますね。」

「ええ、お願いね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お久しぶりです、猫原です。

2話の最後まで読んでくださりありがとうございました。

新シリーズスタートしました!

ちなみにラルシャーレはピンクの髪に青色の眼です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る