第7話 顔だけの人間を助けてくれる人はいない
私達は、慎重に計画を実行していった。
そしてとうとう、最後の計画を実行に移す時がやってきたのだ。
雄太が下校している時を狙う。
人気のない場所であいつを囲んで、不良たちに殴らせた。
それだけじゃない。
「何でこんな目にあわなくちゃいけないんだ」なんて言ってるあいつの間抜け面を写真に撮って、SNSにあげといた。
悪行少年自業自得ザマァ。
なんて具合に。
後は私達がやられた事を、そっくりそのままお返ししよう。
私達はアイツの前に姿を見せる。
「なっ、何でお前が!?」
「今までの自分の行いの報いを受けるといいわ」
雄太は無数の男たちに囲まれて、すぐに見えなくなった。
聞こえてくるあいつの悲鳴が完全に途切れるまで、私達は全てを見届けた。
見た目がいいだけの人間なんて所詮そんなものなのよ。
中身が伴わない人間ほど、調子にのる。
不相応な行動を繰り返す。
こういう連中ってね、きっと痛い目に遭わないと、気がつかない。
自分がどれだけ、中身のない人間なのかって。
ああ、でも。
「ぐっ。ぐふっ。やっ、やめっ。た、たすけて、くれぇ。金は、いくらでも、やるか、がはっ」
それでも気が付けないやつもいるけどねぇ。
さようなら雄太。
かつて好きだった人。
もう、何の関係もない赤の他人の男性。
私を騙した優等生なイケメンに復讐する事にした 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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