第22話 告白
「青葉さん、ちょっといいかしら」
愛実が青葉にそう声をかける。
「?愛実ちゃん、どうしたの?」
キョトンとした顔でそう答える青葉。
「私、青葉さんの事、好きよ。出来れば恋人になって欲しいわ」
「いきなりだね!?」
突然の告白に驚く青葉。
「……ま、まぁ愛実ちゃんも可愛いし……うん、いいよ。付き合おっか」
アッサリとOKしてくれた。
恋人を失った穴を埋めるかのように。
「……ありがとう。よろしくね、青葉さん」
「こちらこそよろしく、愛実ちゃん」
2人は恋人繋ぎをして喜びを分かち合う。
「愛実〜、やったじゃ〜ん」
「海!?」
一部始終を見ていた海が茶々をいれる。
「うっさいわね、覗き見なんて卑怯よ!」
顔を真っ赤にさせてツッコミをする愛実。
「愛実ちゃん、俺のどこが好きなの?」
「全部よ。言わせないでよ」
ぷい、とそっぽを向く愛実。
「冷たいなぁ、こっちを見てよ」
青葉は愛実の両頬に手を添えると自身に顔を向かせるように動かす。
「っ〜!」
ますます顔が赤くなる愛実。
「わーお、イチャイチャし始めた」
海は完全に置いてけぼりである。
「今日の夕食当番は私ね。青葉さん、楽しみにしててね」
「勿論!楽しみにしてるよ。」
笑顔で答える青葉。
そんな2人を呆れたような目で見る海なのであった。
九十九珠の夏休み 安どぉなつ。 @danjonlive
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