第18話 襲撃

「えーっ!珠ちゃん、十六夜君と来未ちゃんの子供だったの!?道理で似てると思った!」

「ビックリですよね。私も驚いたし…」

彩の自室で彩と海が笑いながら楽しそうに話している。

その時、コンコン、とノックが。

「どーぞー!」

「失礼します」

珠が入ってきた。

「随分楽しそうでしたね。何かあったんですか?」

「珠ちゃんの両親について話してたところだよ!あの2人、組織にいる時からラブラブでさー、羨ましいのなんのって。その時私は長じゃなかったし、小さかったからうろ覚えだけど」

どうやらこの組織はかなりの間続く組織のようだ。

「その時海さんもいたんですか?」

「うん。当時高校生だったけどね。同期にあたるかな。」

そう楽しそうに話す海達。

その時。

「天元さん!」

亜実が慌てた様子で入ってきた。

「亜実ちゃん、どうかしたの?」

「シュテルの奴らが攻め込んできました!迎撃の許可を!」

「…!わかった!総員、戦闘に備えて!」

「「「はいっ!」」」

いい返事でかけ出す3人。

「愛佳を渡してもらおうか」

ローブを被った男性がそう告げる。

「やなこった!」

海は水鉄砲で攻撃するも、サラリと避けられてしまう。

「はぁっ!」

亜実が蹴りで応戦する。

「まさか亜実に背中を預ける日が来るとはね」

「同感!」

敵は数十人。

こちらは4人。

「珠ちゃん、愛佳ちゃんの所に!」

「は、はい!」

「行かせるか!」

ローブの男が火の玉を珠に飛ばす。

「させない!」

海の水鉄砲でそれを打ち消す。

やはり火には水が1番効果的だ。

「さて、時間稼ぎと行きますか…!」

構える海と亜美。

戦いの火蓋が切って落とされた。


「愛佳ちゃん!」

「…シュテル…の人達…来てる…?」

「はい。すぐ逃げましょう。いつここにたどり着かれるか分かりませんし」

「…うん…わかった…」

珠のお気に入りのぬいぐるみを抱きしめたまま逃げる2人。

いつの間にか愛佳にとられていたが今はそれどころでは無い。

急いで出口に向かう2人。

「あ〜ら、逃がさないわよ?」

魔弾が飛んできた。

「愛佳さん、危ない!」

珠の投石でそれを打ち消す。

カツカツとヒールを鳴らしてきたのは。

「クリスティア…さん…?」

そう、クリスティアの姿があった。

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