第11話 大型連休最終日
長かった大型連休も最終日を迎えた。
「珠ちゃん、宿題終わった?」
「はい、終わりました。自由研究もバッチリです」
ドヤ顔で語る珠。
「凄いねぇ!私なんて溜めちゃうタイプだから尊敬するよ……」
なんて言いながら頬をかく海。
「そう言えばこの間のパーティー、嘉悦さん来てましたね」
「だね〜。結構楽しんでたっぽいよ?」
「なら良かったー!」
「長!」
「彩さん!」
「目的は和解だからね。楽しんで貰えていたならなによりだよ!」
そう笑顔で語る彩。
「私はダルかったけどね〜」
春菊が気だるそうに告げる。
「なんだかんだ言いながら着いてきてくれてありがと、春菊!」
にぱっとした笑みを浮かべ春菊に感謝の意を示す彩。
「明日からまた仕事の日々だよー!頑張ってね!」
そう告げると彩は3人の会話から離席した。
「長って普段何してるんだろ……」
ポツリと呟く海。
「書類仕事だよ〜」
眠そうな顔で春菊が告げる。
「大変そうですね」
書類の山に追われる彩が何となく想像出来てしまう。
「ふふっ」
想像したのか海がクスクスと笑う。
「あ、海さん想像しましたね?」
「うん。ふふふっ」
ツボったらしくしばらく笑っていた。
「いやー、それにしても大型連休最終日かぁ。明日からまた妖退治だよ。」
「でも出先に妖が出なくて良かったですね」
「ホントだよ〜。」
「珠ちゃん、海、明日任務の前に定期検診あるの忘れないでね」
「「はーい!」」
仲良く返事する2人。
2人はその後昼食を食べ、それぞれの部屋に居た。
「……今は夏休みだからいいけど、夏休み明けたら学業と両立しないといけないんだ……」
しかも秘密に、と考えるとなんだか特別感が湧いてくる。
誰にも知られず1人学校で秘密の妖退治。
ちょっとワクワクしてきた珠。
大型連休はこうして終わりを告げるのであった。
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