第22話
やあ、みんな。ところで、世界について知っているかい?
まずは、風輪(ふうりん)というのがそこにある。この世界を支える基底部なんだ。宇宙そのものと同じくらいの大きさだと言われている。
風輪の上には水輪(すいりん)がある。水輪の大きさは、一世界(いちせかい)と同じだ。
一世界って何って? それはつまり、一つの世界ということさ。なになに? はぐらかさないでって? 大丈夫、きちんと教えるよ。
水輪の上に、金輪(こんりん)がある。金輪の上に地輪(ちりん)がある。その上に、須弥山(しゅみせん)を中心とした風景が広がっている。
ど真ん中には須弥山がある。この山は恐ろしく高い。どのくらい高いのかって? 聞いて驚くなよ、およそ八万由旬(ゆじゅん)だ! 由旬って何って? まったく、君は質問が多いんだから。
君のための単位で説明しよう。八万由旬は大雑把に言って六十キロメートルくらいだ。
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