第4話「恋愛ってなんだ?」

いろんな人に会って、

もはや緊張すらしなくなった。


メッセージもめんどくさくて、最初ちょっとだけやりとりしたら、電話で話すようになった。


「恋愛疲れる、、、」


こんなにも人と出会って好きな人と結ばれないなんて、一生1人だったらどうしようと不安になった。


よく行くバーの店長は、心配だから付き合う前にその人を連れておいでと言われた。


雰囲気のあるバーの店長は私の職場の先輩といい雰囲気らしい。

ここは先輩に教えてもらった所で、来すぎて1人でも来れるようになってしまった。


先輩とも飲みにきたかったが、

明日先輩は朝から仕事なのでまた別の機会に一緒に飲むことにした。


私は明日から2連休なのだが、何をしたらいいか未だにきまっていない。


その夜、珍しく団体客がバーにやってきて、

私は居心地が悪くて早めに切り上げることにした。


団体は地元の大学生達のようで、とっても楽しそうに盛り上がっていた。


そうだ。地元に帰ろうかな。


急遽地元に帰る準備をして、チケットを買い、

新幹線に乗った。


帰るまで片道3時間。

消して近くはないが、今はとにかく慣れ親しんだ温もりを感じたかった。


地元に帰ると両親が迎えに来てくれて、一緒に温泉に行って、ご飯を食べた。


仕事の話とか、最近の2人の事を沢山聞いて話した。


その夜、親友から連絡が入り、知り合いの店で会うことになった。

兄の友達がやっている居酒屋で、私が密かに憧れていた人だ。


親友にはもう2年付き合っている彼氏がいて、その話で盛り上がった。

お店が閉まるまで話して、帰りはお兄さんに送ってもらった。


やっぱり地元っていいな〜なんて思いながら

次の日にはまた新幹線に乗って帰った。


もう見慣れた街に帰ってきて、

寂しい気持ちもありつつ、今日はスーパーで買ったお肉を使ってハンバーグを食べることに決めた。


恋からも仕事からも休んでゆっくりできたおかげか、その日のご飯は天才的に美味しかった事を覚えている。

いつか一緒にこういう日々を過ごしてくれる相手が現れるのを気長に待つことにした。

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