チャプター4

 地下1層、始まりの草原。

 転送された先も正八角形の部屋だった。違うのは扉があるということだ。

 扉をあけて外に出ると、見渡す限りの草原だった。

 生暖かい風が気持ちよく、青空の中で太陽の光が優しく包む。

 ハティエルたちはキョロキョロと周囲を見回した。そういうものだとギルドから聞いてはいたが、地下にこういうものがあるのは驚かされる。

 ありがたいことに……というよりも丁寧なことに、正面には標識があり、東西南北がわかるようになっていた。

 まずは北の山に向かう予定だった3人は、ギルドで受け取った地図を見ながら迷わずに進めそうである。

 ミュカの提案で、3人はテレポートを試してみることにした。

 それぞれの姿が消えると、3人は洞窟の前の広場に立っていた。


「おー!できた!」


 3人は喜ぶと、もう一度ダンジョンへ向かった。そこで、ハティエルの提案で、3人バラバラに向かうことにした。

 バラバラに階段をおり、正八角形の部屋で待つように伝え、ミルファス、ミュカ、ハティエルの順で進んだ。

 ハティエルが魔法陣を踏んでゲートフロアに移動すると、ミルファスとミュカの姿はなかった。

 あの二人は先に進むほど無能ではないはずだと、腕を組んで考える。

 やはり、階段をおりるときの風で同じ場所にいくかどうかが決まるのだと仮定する。フロアのなかでもパーティーが組めるというミルファスの話を聞く限り、なら一体これはなんなのだと考える。

 答えの出なかったハティエルは、先に進むべく、魔法陣に足を踏み入れようとしてとどまった。

 考えた結果、テレポートの魔法で地下1層に向かってみることにした。


 -※-


 地下1層のゲートの前ではミルファスとミュカがすでにいた。


「待ってもこないから、先にきたぞ。なにをやってたんだよ」

「私もミルファスがいなかったし、ハティちゃんがこないので、きました」

「うん、やっぱり私の仮定どおり、あの風で分かれるんだ。だからどうしたって言われたらそれまでだけど」


 ミルファスは何も言わずに両手を返した。


「あと、最初のゲートフロアからここまでテレポートできた。先に進んでレストシンボルを見つけたら、あの部屋から移動できるね。多分、地下2層のレストシンボルにもいけると思うよ」

「お前、そんなこと試したのか。俺は考えずに魔法陣を踏んだぞ」

「わ、私もです。それでいきなり現れたんですね」

「そんなことより、先に進んでみようよ」

「そうですね」


 3人は北に向かって歩き出した。

 とても地下にあるとは思えない、快適な道を進んだ。

 程なくして、左方向に気配を感じた。

 4匹の小さな獣人が、なにか声をあげながら向かってきた。ゴブリンである。

 ハティエルはさっと剣を抜くと、ミュカやミルファスよりも素早く突撃した。

 一瞬で詰めると、剣を振り下ろして正面のゴブリンの体を切断した。アリムからもらった剣がそこそこの性能だったこともあるが、ハティエルの力であれば余裕だった。

 ゴブリンの姿がジュッと蒸発したように消えると、ハティエルは死体が残るのではなく、なぜそうなるのかと不思議に思った。

 その隙をつかれ、向かって左のゴブリンのパンチが飛び出してきた。

 慌てて盾ではじくと、向かって右のゴブリンが蹴りを入れてきた。

 ハティエルは右腕にダメージを受けてよろけながらも、剣を突き刺して倒した。

 残りのゴブリンはミルファスの放った矢が3本突き刺さり、蒸発していた。

 盾を振ってゴブリンをはじき飛ばしたハティエルは、最後の一匹にとどめを刺した。


「いてて……」


 ハティエルは左手で右腕を抑えながら、見た。痛かっただけで骨が折れているということはないようだ。

 そのまま短く詠唱し、ヒールの魔法を唱えると、ダメージは消えた。


「お前、やるじゃないか。びっくりしたぞ」

「いや、これ大したことないじゃん?」

「まぁ、地上にもいるやつだしな」


 ハティエルとミルファスは笑った。

 それを見ていたミュカは若干不貞腐れたように、


「私、なにもしてないです」


 と言った。


「クレリックなんだし、しょうがないだろう。ヒーラーってそんなものだろ?」

「でも!」


 ミュカはそういうと、ハティエルの右腕を取った。


「怪我を治すことぐらいは私にやらせてください」

「え?ああ、うん」


 ハティエルはムキになっているミュカについ、驚いてしまった。


「ところでさ、ダンジョンで宝を拾ってギルドに売ったりしてお金稼ぐんだよね?今の戦闘で何も出なかったよね?」

「地下1層だし、そんなもんじゃないか?」

「倒した敵がいきなり消えたのはおかしくない?」

「そういうもんだろ。ハティは細かいことを気にしすぎなんだよ。気楽に行こうぜ!」


 そうなのかなと思ったハティエルだったが、ミルファスと議論をしても仕方がないため、やめた。

 今回の戦いは、自分の実力では地下1層は楽に進めそうだと確信できたことを成果とすることにした。

 更に草原を進み、15分ほど歩くと、前方が騒がしくなった。

 少し早足で進んでみると、剣を持った獣人と戦闘をしている青年の姿があった。短い黒髪でローブを着ていた。

 戦闘をしているといっても攻撃を避けるのが精一杯で、杖を振りながら逃げようとしているのがわかる。

 ハティエルは楽園で得ていた知識をさぐり、呟いた。


「コボルトかな?」


 そう言うと、ミュカとミルファスが前に飛び出していた。

 ミュカは杖を持って詠唱をしながら走り、ミルファスは背中の矢筒から矢を取り出して構えながら走った。

 ハティエルも慌てて続いた。


「ライトアロー!」


 ミュカの杖の先端から光の矢が飛び出し、ミルファスの弓からは物理的な矢が飛び出した。

 2つの矢はコボルトの体に突き刺さった。が、致命的なダメージにはなっていなかった。

 それでも、襲われていた男は距離を取ることができた。

 追いついたハティエルが飛び込み、剣と剣がぶつかる。

 なかなかの重い一撃に、ハティエルは力を込めて押し込むと、体制を整えた男が魔法を唱えていた。


「フレイムピラー!」


 コボルトの足元が赤くなり、炎が空に向かってボンと飛び出した。とっさに避けようとしたコボルトだったが、巻き込まれて体の半分以上を焦がし、ジュッと蒸発した。

 足元にカランカランと剣が落ちた。ハティエルは拾い、珍しそうに眺めた。

 男の傷をミュカがいやすと、男は改まって頭を下げた。


「助かったよ。ありがとう」

「クラスはウィザードですか?ウィザードのソロはきつそうですね」

「はは……。一緒にいた人は逃げちゃったからね」


 男は苦笑いをした。

 それを聞いたミルファスは言った。


「なぁ、あんた、ここのキーはいくつ持ってる?」

「まだ1つもないよ。冒険者になりたてなんだ。魔法の実力はそれなりにあると思うけど、囲まれると厳しいね」


 ミュカとミルファスは顔を見合わせると、頷いた。


「では、私達と一緒に行きませんか?私達もアタッカーがもう一人欲しいなって思っていました。ウィザードなら大歓迎ですよ!」

「いいのか?こちらとしても、助かる」


 ミルファスは頷くと、剣を眺めているハティエルに向けて、少し大きい声をあげた。


「ハティもいいよな?この人も一緒のパーティーで」

「え?うん、もちろん」


 ハティエルは意識を男に向けると、輪に加わった。男は人間で、年齢はミルファスよりも高く見える。


「俺はサグ・デスモラン、ウィザードだ」


 彼は25歳だった。


「ミュカです。こちらは兄のミルファス。この子はハティエル……ハティちゃんです」

「俺たちは北の山のキーを取りに行く途中だったんだけど、サグもそうなのか?」

「ああ。ギルドの案内に従うつもりだった」

「そんなことよりさ」


 ハティエルは割り込んだ。


「この剣、持って帰っていいのかな?」


 サグは頷いた。


「いいんじゃないか?コボルトを倒せばいくらでも拾えそうだし、大したお金にならないと思うけど」

「ケバブぐらいは食べられるかもしれないじゃん?」

「儲けは4等分だぞ。だから無理だと思う」

「むぅー」


 そこから先は特に危険もなく、自己紹介をしながら山へ向かった。

 サグはゾークブルグ王国からやってきた冒険者で、ゲイズ将軍がいることはすでに知っていたらしい。ゲイズたちは自分たちが来るかなり前から準備をしており、ゾークブルグの新聞でも盛大に報道されていたからだ。

 サグは魔法を教える講師として働いていたが、血が騒ぎ、実践をしてみたいということで友人の戦士を連れてダンジョンにやってきた。しかし、友人の戦士はコボルトとの戦闘で恐怖を感じ、タンクであることを放棄してテレポートができる距離まで走って逃げて飛んでしまったらしい。

 ハティエルはタンク、アタッカー、ヒーラーという区別は今朝初めて知ったが、いちばん最後まで踏ん張らないといけないのはタンクだろうと考えていた。万が一逃亡するのであれば、攻撃に耐えられる自分が抑えている間に他のメンバーを逃し、最後に自分が逃げるというのが王道だろうと察していた。

 それを踏まえると、サグの友人の戦士の行動は間違っていると思った。天使には酷いという感覚は無かったが、有能か無能かでいえば無能であると。

 ただ、サグの話ではサグ自身は怒っているわけではなかった。仮にハティエルたちが通りかからずに死んでしまったとしても、それがダンジョンだという認識だったからである。

 なるほどなとハティエルは思ったが、口には出さなかった。


 -※-


 何度か戦闘をし、2時間ほど歩くとレストシンボルが見えてきた。

 半径50メートルが範囲内と言われていたが、範囲内に足を踏み入れると右腕のゲートトラッカーがぶるっと震えた。記録されてテレポートできるようになったということだろう。

 ハティエルはギルドで石像だと聞いていたが、どこかで見たことのある石像だった。

 笑顔で微笑む女神像は、実物を知っていた。


「あれってアリム様の像じゃん。あれがレストシンボルなんだ」


 それを聞いたミルファスが言った。


「へー、『アリム様』なんて、ハティって意外と信仰心があるんだな」

「いや、その……。そんなことより、あれ、ミルファスも知っているの?」


 ミルファスはハティエルの頭をポンポンと叩いた。

「当たり前だろ。この世界の創造主じゃないか。俺は特に信仰を持っていないけど、誰でも知ってるだろ」


 逆に、楽園の住民は知らなかった。

 天使の試験を受ける段階に慣れば像どころか実際に動いているアリムと面会できるが、アリムが何の役割までは知らなかったし、楽園で一番偉く、すべての天使を束ねる存在なのだろうと思っていた。

 まさか、地上の創造主だとは思っていなかった。楽園でも学ばなかった。ただし、本当かどうかはわからず、地上人が勝手に言っているだけかもしれない。


「私は好きですよ、アリム様。クレリックだから信仰を持っているというわけではなく、好きです」

「そうなんだ」


 ミュカはアリム像の顔に右手を向けた。


「笑顔で素敵じゃないですか」

「あー……」


 実際のアリムは表情を作らず、ドライなものだった。


「バーカ、これはあくまでも想像上のものなんだよ。実際にいたかどうかもわからないし、いたとしてもこんな姿かはわからないんだぞ?」

「まぁ、そうですけど……いいじゃないですか、その姿で」


 実際のアリムは像のままの姿だった。姿だけは。

 この周囲は安全ということで、4人は休憩することにした。

 草原に座り、体を休める。

 ハティエルがバッグから懐中時計を出して見ると、時刻は15時を過ぎたところだった。

 時刻を伝えると、北の方角を見ていたサグは、


「あの山を登るとキーがあるんだよな?今日行くのか?」


 と言った。


「体力的には問題ないのか?」

「ウィザードだからと言って、スタミナが無いわけじゃないから大丈夫だ。ミュカはそのへんどうだ?」

「私も結構タフですよ?」


 3人はハティエルを見た。彼女は察し、


「私は全然余裕だけど」


 と言い、立ち上がった。

 ハティエルはこのなかで一番タフだと思っていたし、いざとなったらテレポートでいつでも帰れるだろう。


「よく考えたらハティは大丈夫だよな。山暮らしだったわけだし」


 そういえば、そんな設定があった気がした。


 -※-


 1時間ほどして山道に入った。

 やや、日が落ちようとしていたのか、空がほんのりと赤みがかかるようになっていた。そういう所を見ても、ここが地下だということを忘れてしまいそうになる。

 ハティエルの腰には自分の剣の他に3本の剣が刺さっており、ガラガラと音を立てながら歩いていた。これはすべて道中のコボルトとの戦いの戦利品であり、ミルファスは金にならないから捨てていけと言うが、たくさん集めれば何かが食べられるだろうし、持っていきたいと彼女は譲らなかった。

 道は緩やかだった。

 その分、山を周回するように歩かされる。

 木々はまばらで道の片側は崖だった。落ちたら怪我はするだろうし、実際にそうしてギブアップをした冒険者も少ないだろうがいるはずだ。

 そのおかげで景色はよく、オレンジ色に光る草原を見ることができた。夕陽でキラキラと輝いている。

 といっても、元々地上に暮らす3人には何も珍しいことはないだろうし、山だらけの辺境の島国、ルーブヘイム出身のハティエルにも珍しいものではないはずだった。

 だが、ハティエルは草原に見とれていた。

 夕焼けの無い楽園では見られないこの景色を美しいと思っていた。

 ミュカが、


「いい眺めですよね」


 と言ってくれて助かった。本心で頷いた。

 サグは言った。


「戦闘さえこなせれば、地下1層はちょっとしたピクニックみたいなものだな」

「そうかもな。ギルドでも環境的な問題はないって言ってたし。地下2層の砂漠に行くと、暑いとか寒いとか、そうなってくるんだろう?」

「突破率5%未満だもんなぁ。俺たちにいけるといいが」


 ミルファスはサグの肩をポンと叩いた。


「頑張ろう。何も急いで攻略しなくたっていいんだ」

「ああ」


 そこへ、ハティエルが割り込んだ。


「あのさー、ゲイズ将軍て人たちは突破できるのかな?」


 ミルファスは即答した。


「はぁ?そりゃいけるだろう。将軍だぞ、将軍。その辺の軍隊の将軍じゃなくて、エリート軍の将軍だぞ?」

「暑さには弱いかもしれないじゃん?」

「いや、ないだろう。俺たち一般人が耐えられないような訓練をたくさんしているんだぞ」

「ならいいんだけど」


 ハティエルはそれについて議論をしたいというわけでもなかった。ただなんとなく聞いてみたかっただけだった。

 彼女が今一番議論をしたいのは、どうやってお金を稼ぐかだった。

 今持っているコボルトの剣は大したお金にはならないらしい。アリムからもらっているお金で1ヶ月は暮らせるだろうが、早めに結果を出して安定した生活を手に入れたかった。

 お金に余裕があれば、今日は1日ダンジョンに行くのをやめて休もうということができる。もしなければ、体調が悪くてもダンジョンにいかなければならない。


「……体調?」

「どうしました、ハティちゃん」

「いや、なんでもない」


 地上人は風邪をひいたり、お腹をこわしたりと、体調が悪くなることがあるらしい。天使にはそういうことはないが、今の自分は人間のメス……いや、女性なのであると考えた。

 なので、そのあたりはどうなのだろうと思った。

 また、人間となっている今、どのぐらい歩けるかとか、どのぐらい剣を振れるのかなど、限界も知っておく必要があるなと考えた。

 少なくとも、この登山はなんともなかった。

 日が沈み、周囲が暗くなって星が出始めてもハティエルは元気だったし、他の3人も余裕があった。


 やがて、山の頂上にたどり着いた。

 10メートル四方ほどの場所の中央に台座が置いてあった。


「きっと、あれですね」


 4人は台座に向うと、手をかざせと書いてあった。

 やってみるとゲートトラッカーが一瞬光った。それ以外に何も変化は無いが、1つ目のキーが手に入ったのだろうと察した。

 ミルファスは言った。


「よーし、今日はこれで帰ろうか」


 他の3人は頷き、一斉にギルドの裏の広場にテレポートした。


 -※-


 地上もすっかり夜だった。

 広場は魔力で動作する街灯の明かりに照らされていて、思った以上に明るかった。

 サグは言った。


「明日はどうする?」

「次のキーを取りに行こう。9時でどうだ?」


 サグは頷いた。


「じゃあ、ギルドに寄って、夜ご飯いかないか?」

「いこういこう!お腹すいた!」


 ハティエルはそう言うと、すっかり人間だなと思い、ふっと笑った。

 まずはギルドのカウンターに向かい、サグはドワーフの老人に一緒にいたメンバーと解散したと伝えた。次に、ミルファスたちと行動をすると報告した。これは言う必要がなかったが、ウィザードが欲しいという他のパーティーに紹介されても困るため、報告できることはしておいたほうが良かった。


 続いて、4人はギルドの地下へ向かった。

 そこは狭く、ダンジョンで拾ったものを買い取ったり、お金の入出金をするためのカウンターと奥に続く扉があるだけだった。

 扉の先に冒険者から買ったものやお金が保管されている。

 受付には人間の若い女性が二人立っていた。

 ハティエルはコボルトの剣3本をカウンターに置き、笑顔で買い取るように伝えた。

 数秒後、がっくりと肩を落とすハティエルの姿があった。

 4等分しなくてもケバブすら食べられなかった。


「な、だから言っただろう。こんな剣は大量に持ち込まれるんだよ」


 受付の女性は右手を口元に当てて笑った。


「持ち帰っても安いですから、誰も拾わないんですよ。性能も良くありませんし、誰も欲しがらないです」

「じゃあ、なんなら高く買い取ってくれるの?地下1層で」

「そうですね。地下1層なら装備類よりも魔法の込められたアイテムのほうがいいですね。使うと魔法と同等の効果があるので、魔法の使えない戦士などに人気があります。えー、その、ケバブ……ですか?それどころか、もっと高級な肉が食べられると思います」

「おー!明日は絶対に拾うぞ!」


 両手を握りしめたハティエルは、ギルドを出て夜ご飯を食べて解散した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る