プランスタート

準備委員会の初会合






場所 大学の研究施設内にある会議室

時間 午前10時、準備委員会の初会合が始まる時間






会議室の大きなテーブルを囲んで、沙紀とさゆり、大学の教授や研究者、学校関係者、そして学生代表たちが座っている。各メンバーの前には、プロジェクトの資料が置かれ、緊張と期待が入り混じった雰囲気が漂っている。


沙紀(少し緊張しながら)「今日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。私たちが提案したAIプログラムによる数学や物理の理論解析サポート、そしてプログラミングの自動化のパイロットプログラムについて、皆さんのご意見を伺いたいと思います。」


教授(にっこりと)「こちらこそ、非常に興味深い提案です。特にAIを活用した教育支援には大きな可能性を感じます。ですが、実際にどのように導入するか、具体的な計画についてもう少し詳しく聞かせてください。」


さゆり「まず、数学と物理の理論解析に関しては、AIが学生の質問にリアルタイムで答えたり、解説を提供するシステムを考えています。プログラミングの自動化については、基本的なコードの生成をAIに任せ、学生はそれを元にして発展的な課題に取り組む形にします。」


研究者(興味深そうに)「AIがどの程度までプログラムを自動生成できるのか、その精度と限界についても知りたいですね。また、学生がAIに頼りすぎることによる弊害も考えられますが、そのあたりはどう対応する予定ですか?」


沙紀「その点に関しては、AIをあくまで『サポート』として位置づけています。AIが提供するのはヒントや基礎的な部分の補完であり、学生自身の思考や応用力を伸ばすための課題設定を行います。また、定期的にAIを使わないテストやディスカッションの場を設けることで、バランスを取る計画です。」


教授「なるほど。それなら、学生の自立した学習能力も維持できそうですね。まずは小規模なクラスで試行し、フィードバックを集めることから始めましょう。」

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