準備

大学研究施設内、パイロットプログラム準備室


パイロットプログラムの実施が正式に決まった大学では、沙紀とさゆりが中心となって準備委員会の立ち上げが行われている。彼女たちは委員会のメンバー選定やスケジュール調整に追われ、忙しい日々を送っていた。


沙紀 「さゆり、委員会メンバーのリストがほぼ揃ったよ。プログラミングの専門知識がある学生と、教育学のバックグラウンドを持つ教授の両方をバランスよく選んでみた。」


さゆり 「素晴らしいね、沙紀。これでプロジェクトがスムーズに進みやすくなると思う。次はプログラムの実施スケジュールを作成しないと。AIシステムの試験運用の日程も決めないとね。」


沙紀はノートパソコンを開き、スクリーンに映し出されたスケジュール表をさゆりに見せる。


沙紀 「初回の試験運用は2週間後に設定したよ。それまでにデータセットの準備とAIシステムの最終調整を終えないといけない。メンバーのトレーニングもその前にやっておく必要があるね。」


さゆり 「うん、それと並行して、各メンバーには役割分担を明確にしておかないと。特に、AIのトラブルシューティング担当とデータ分析担当にはしっかり準備してもらわないとね。」


沙紀 「そうだね。さゆり、教授陣との連絡もお願いできるかな?彼らにもAIの基本的な理解を深めてもらうためのセミナーを開催したいと思っているんだ。」


さゆり 「了解。それなら、教授陣のスケジュールも確認して、セミナーの日程を早めに決めよう。学生たちのモチベーションも上げるために、少し楽しい要素も入れたいね。例えば、AIを使った小さなコンテストとか。」


沙紀 「いいアイデア!学生たちが楽しみながら学べるように、コンテストの内容を考えてみよう。優勝者には特典を用意するとかね。」


2人は一息つき、これから始まる新しい挑戦に向けての計画に心を躍らせる。


さゆり 「このプロジェクトが成功すれば、学校の教育環境もさらに向上するし、私たち自身のスキルも大いに伸ばせるね。」


沙紀 「そうだね。私たちが始めたこの動きが、未来の教育改革の一端になるかもしれない。しっかりやっていこう!」


彼女たちは微笑み合い、新たな一歩を踏み出す準備を整える。

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