第6話
本当に好きなのは弟だった。
でも、あいつ別の娘と付き合って遊んでるんだよね。
あたしへの当てつけみたいでちょっとヤだ。
「別れなよ」
遊びなんでしょ?って言うと。
じゃあ、お姉ちゃんがシてくれるんだ?って生意気な事言ってる。
「するわけ無いじゃん!だってあたし好きな子……」
弟なんだもんって言いそびれたら、キスしやがんの。
甘いキスなんかじゃなくて、息も出来ない舌が痺れるようなキス。
「んっま、待って!ちょっ」
その刹那、いつの間にか露わになったブラジャーのホックまで外しやがって。
こいつ手慣れてるなあって、色んな娘とシてきたんだなあって思うと胸が苦しくて。
涙が一筋出た。
「姉貴、泣いてるの?」
いつもとは違う、弟の困った顔。
なんだか昔に戻ったみたいで。
「ううん、なんでもないよ。」
少し嬉しくなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます