第2話

「むらむらする……」


どうしよう。弟が彼女さんとセックスをしてるところを見ちゃった。

ねちゃねちゃ音が妙にいやらしく聴こえて、やましい気持ちになる。


私、弟と寝たいのかな。なんて馬鹿な考えがよぎる。

でも、隣の部屋から聞こえる弟の喘ぎ声に見惚れてしまう。


私は弟の優しい声を聞きながら。

自分で愛部した、罪悪感が込み上げる。


聴かれないように、私はアソコの輪郭をなぞった。


「あっ」


思わず背筋がぞくりとする。聴かれてたかな、彼女さんに。悪いことしたかな。

そんな時、弟は彼女さんの名前を口に出した。

それは私の下の名前だった。


激しく嫌らしいパンパン音が私にまで届いて来て、胸が熱くなる。

私とえっちしてるみたいで不思議な感じ。


私はでも愛部を続けられなかった。

だって、弟とシたい感情が高鳴るから。


他の男の人を考えようとするけど、無理だった。


イきたいのに、いかせてくれない。

そんな感じで、頭がとろけそうになる。


でも、隣の部屋はことが終わった直後で「凛ちゃん」と別の女性の名前を呼んだ。

私は苦しくて苦い感情に襲われた。


弟のことが好きなんだと気づいた時、私は涙した。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る