1-31.pion_df03_system.log

遺跡から読み取れたログデータの羅列です。

読むのが面倒な方は、後書きに意味をまとめたものを書いているので、読み飛ばしてください。


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■ 2202.03.10

施設の稼働を開始

目標は、周辺10km圏内の味方識別を持たない存在の排除

保守要員 10名

輸送機 2機

大型ゴーレム 4機

警備ゴーレム 25機

哨戒ドローン 50機




■ 2203.03.01

警備ゴーレム稼働率 100%

哨戒ドローン稼働率 100%

稼働率に異常なし



■ 2203.07.12

施設への直接攻撃の兆候を感知

大型ゴーレムによる迎撃を実行

損耗なし



■ 2204.03.01

警備ゴーレム稼働率 100%

哨戒ドローン稼働率 98%

稼働率に異常なし



..........



■ 2244.09.05

施設への直接攻撃の兆候を感知

大型ゴーレムによる迎撃を実行

大型ゴーレム 損耗なし

警備ゴーレム稼働率 96%

哨戒ドローン稼働率 88%



■ 2244.10.15

ラグナ中央基地より救援要請

輸送機1機、大型ゴーレム1機、警備ゴーレム5機、哨戒ドローン10機を派遣



■ 2244.10.20

輸送機が帰還

大型輸送機 損耗なし

大型ゴーレム 損耗なし

警備ゴーレム稼働率 88%

哨戒ドローン稼働率 72%

損耗が一定に達したため、補給を申請



■ 2245.03.01

警備ゴーレム稼働率 88%

哨戒ドローン稼働率 72%

損耗率が一定を超えているため、再度補給を申請



■ 2245.11.25

施設への直接攻撃の兆候を感知

大型ゴーレムによる迎撃を実行

大型ゴーレム 損耗なし

警備ゴーレム稼働率 84%

哨戒ドローン稼働率 32%

保管施設に一部破損

損耗率が危険域を超えたため、再度補給を申請



■ 2245.12.01

補給申請が却下



■ 2245.12.04

警備ゴーレム稼働率 80%

哨戒ドローン稼働率 16%

周辺の警戒が困難になったことから、施設を自己防衛モードに設定

再度補給を申請



■ 2245.12.15

補給申請が却下



■ 2245.12.24

ラグナ中央基地との通信途絶を確認

緊急時対応マニュアルに従い、輸送機による人員と物資の輸送を開始

大型ゴーレム2機、警備ゴーレム6機、人員4名を派遣

以降、施設は封鎖モードに設定



■ 2245.12.25

輸送機のシグナルをロスト

ラグナ中央基地との通信は途絶



..........



■ 2247.7.12

哨戒ドローン稼働率 0%

ラグナ中央基地との通信は途絶



..........



■ 2502.02.10

施設内に動体を検知

警備ゴーレムとの通信不能



■ 2504.06.15

施設内に動体を検知

警備ゴーレムとの通信不能



■ 2504.06.15

施設内に侵入者を確認

緊急排除を実行…失敗

ラグナ中央基地との通信を試行…失敗

情報保全のため、当施設のシャットダウンを実行



■ 2504.06.15

最上位管理者権限によるログインを確認

再起動を試行…記憶領域に破損を確認

ゴーレム管理システムの復旧…失敗

以降、施設は待機モードに設定



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過去ログの情報を読み解くと、大体こんな感じです。

実際はもっと複雑な読み取りづらいログだったとは思いますが、まぁフレーバーみたいなものなので。

バイ〇ハザードの日誌みたいなものです。



・この施設の目的は、施設周辺の敵性存在の排除でした。

・時々襲撃があるものの大きな被害もなく、40年の間施設は安定して稼働しています。

・ある日、ラグナ中央基地という場所に襲撃があり、救援要請を受けています。

・救援の結果、損耗が増えたため補給を要請しますが、返答はありません。

・その後大きな襲撃があり、哨戒ドローンを大きく喪失。施設周辺の哨戒ができなくなりました。

・その後何度か補給を要請していますが、すべて却下されています。

・その後すぐ、中央基地との通信が途絶したため救援を出しますが、ロストしています。

・ドローンを全損し、補給も申請できないため、その後長い間施設は閉ざされていました。

・300年が経過し、施設に侵入者がありましたが、状況の把握はできていません。

・その2年後、アリスたちが施設地下まで侵入してきたため迎撃を試みましたが、失敗しました。

・情報の保全のため、機密情報はすべて破壊しています。

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