第33話
「おい、ガキ。自分の状況わかってるか?」
「…え??」
「え、じゃねーよ。まさか、ユカからなんも聞いてねーのか?」
「…何を、ですか?」
「ユカ。説明したんだよな?」
「しました」
「じゃ、なんでこんな顔してんだよ」
「多分、理解できてないだけだと思います」
3人が俺の方を見ている。
…いや、そんな見られても
天ヶ瀬は半ば困ったように俺の方を見てた。
「説明したでしょ」って言わんばかりに顰めっ面で、自分から何か説明する気はなさそうだった。
というか、かなり不機嫌だった。
まあ、さっきはあんなことされたし、そんな顔になるのも無理はないか…
何か言わなきゃいけない。
そう思ったけど、「何」を…?
天ヶ瀬から言われたことを思い出そうとした。
それ以前に、こうなったことの経緯を一度振り返ろうと思った。
えーっと、要するにアレだよな?
ナイフに刺されて、それで…
「ここ」はバンパイアたちのいる拠点の一つだって言ってた。
…ん?
………ってことは、待てよ……
…………ひょっとして…………………
…………………いやいやいや
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