第20話

勉強の成果もあってか、定期的に行われる学力確認のテストはよい点数を取ることができ、どの教科においても上位5人くらいには入れるようになってきた。

勉強は勉強した分だけ成果が出やすいこと、自分の力量次第でどうにでもなることなど、自分には特にあっていたのだと感じる。


そんな中、自分にも気になる人ができ始めた。一人は北村君、もう一人は葛西君である。

北村君はかなり色白で童顔、猫、キツネみたいな顔をしており、とてもきれいな顔つきをしていた。

一方葛西君はがたいがよく引き締まっており、背も高く渋く、かっこいいタイプ。


どちらも別の良さがあり、どちらとも仲良くしたいなと思い始めていた。

ただ、その二人は同じ中学校出身で、下の名前で呼び合っており、その光景もとても美しく見えた。

こうやって腐女子の人たちは楽しんでいるのかな、と初めて特定ではあるが、女性の気持ちがわかったような気がした。

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