第19話

一人で夜9時ころまで地元の公民館で勉強をするために学校を出ようとしたところ、同じクラスメートの加藤君が一緒に勉強をしたいと話しかけてきた。

加藤君は話を聞くと、帰国子女で小学校、中学校のほとんどを海外で過ごし、教育の観点から日本に戻ってきたのだという。

特に、自分としても問題はないし、一緒に勉強してくれる友達が増えるだけで、情報共有等もできかなりありがたかったので、一緒に勉強をすることにした。

加藤君は最初から、すべての教科でほぼトップで英語に関しては、帰国子女だけあって、教わることはないくらいにできていた。

一方日本史や古典漢文に関しては初めて学ぶことも多く苦労していた印象であった。


その後加藤君は日本で一番頭の良い大学に行くことになるのだが、それは3年後の話になる。

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