第11話 校外学習

自分の学校では2年生の時に3泊4日で自然と触れ合うことを目的とした校外学習が開かれていた。

年によって行く場所は異なるのだが、自分の時は海と山に囲まれたようなところに行くことになった。

各々がそれぞれ楽しそうに海に入ったり、山でハイキングやバーベキュー、夜はコイバナなどとても楽しく過ごしていた。


自分としても、行事自体はとても楽しく参加していたが、心がどんどんと同級生から離れて行っているのを自覚もしていたため、隙を見つけては一人になって、ずっと海を眺めていた。

今思えば、周囲からはかっこつけてると思われていたのかもしれないが、それはそれでいい思い出だし、確認することもないため真相はわからない。


そんな中、河口くんという同級生がふと自分の隣で一緒に海を見始めた。

小学校から同じであったが、そんなに話すこともなく、中学生にもなると、同じクラスにならない限り、より話すこともなくなってしまった。

したがって、河口くんについてあまり知ることもなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る