第9話
一緒に放課後に残ってたわいもない話をしたり、夜遅くまで連絡をとったり、かけがえのない時間を過ごすことができた。
ただ、それ以上でもそれ以下でもなく、ただただ楽しいだけの時間であり、性的に興奮するようなことは特に起こらなかった。
最終的にはよくわからないまま、学生時代にはありがちな自然消滅のような形で終わってしまった。
なんだか、本当に「普通」ではないことも判明したし、このことを誰に相談することもできず、いろいろと今後の自分の生き方が決まったタイミングな気がする。
今思えば、若気の至りで中学生くらいで本当に好きな子ができて、誤って告白するくらいのことができていれば、今頃大きく人生が変わっていたんだろうと思う。
ただ、本当に同じ中学校には好きになれるような人はおらず、その意味では詰んでいたのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます