第8話 河井さん
自分の性的指向を理解してからも、普通に戻れないかと何度も試してきた。
やはり子供のころはスポーツのできる子がモテルというのは、世の理らしく自分みたいな人間でもモテル時期があった。
幸いスポーツもやっていたこと、田舎町であったことからそんなに足の速い子もおらず、体育祭では基本的スターになれたし、特にそれについて考えることもなかった。
しかし、体育祭でスターになったことで上級生から話しかけられ、連絡先を聞かれ、同級生からも一目置かれるようになった。
その中で、河井さんという同級生の女の子と仲良くすることがあり、自然と付き合う流れになった。
そもそも性的指向が女性に向いていないのは今になればわかるのだが、小学生の時は普通に女の子を好きなっていたこと、いわゆる「普通」に戻れるのではないかと思い付き合い始めた。
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