第7話

中学生に上がって、成田君と同じサッカーチームに所属できるとなって、少しうれしかった気持ちを覚えている。

中学生になって、かわいさが少しずつかっこよさに変ってきて、中学生なりの美青年になっていく途中といった感じであった。

ただ、サッカーには真剣で、そのギャップもとてもかっこよかった。


私には眩しすぎた。自分には釣り合わなさ過ぎた。そもそも自分が人間なのかも怪しく感じてしまった。


同じくのタイミングで、成田君はより女の子にもモテるようになってきて、私の心はどんどん離れて行ってしまった。勝手に恋心抱いて、勝手に離れていくしょうもない出来ごとではあるのだが、私には普通の恋愛というものができないのかなと自覚した出来事ではあった。

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