一冊
愛美
本
人生を一冊の本だとしたら、今は読み進めている途中で、明日はまた次のページにいく。
この瞬間が嫌でも、このページを最後まで読み進めなければならない苦痛に、皆もがいている。
かといって、次のページにいっても、まだ辛いままで、またそれを最後まで読む繰り返し。
どれだけ苦しくても、そのページを破ろうなんてことはできない。一ページでも欠けてしまったら、物語の辻褄が合わなくなってしまう。
一瞬一瞬が、一文字一文字だから。
明るい気持ちで読んだら、次のページが楽しみになる。
気に入った一文ができると、その一文をひたすら読み返し、記憶する。
読んだページ達が分厚くなった頃、そこまでを振り返る。
もう読むところがなくなったら、選択する。
一番最初まで戻って、また再び同じ物語を読むか、物語の続きを自ら想像するか。
そんなこと最後に決めればいいんだが。
このように、人生は一冊の本なのだ。
Fin.
一冊 愛美 @hubuki0610
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