第2話 上手く行かないツンデレ姫
「やっと昼だー!」
「鳴神くん寝てただけじゃない」
「あはは」
まぁ授業は全然分からなかったけど別に問題ない!うん問題ないと思う、、
「鳴神くん、」
「ん?どした?」
「あのー、、、その、、えっと、、ご飯一緒…」
「おい!颯太!ご飯食べようぜ」
「ギロっ」
「お、おい颯太お前またなんかしたのか?」
「いや、お前が来てからだ。佐藤の目がやばいの」
「えぇ、俺何もしてないよ。絶対お前だって」
佐藤さんはさっきよりも鋭い視線で黒いオーラを纏いながらこちらを見ている。
「ねぇ、2人さっきからこそこそ何話してるのかしら?」
「え、ええとお昼何食べようかなって」
「そ、そうそう。学食にしようかなって」
「ふーん」
学食はまずい!せっかく鳴神くんと2人で食べようとしてたのに邪魔が入ってしまう。なんとか教室にしてもらわなければ!
「学食混んでるし教室にすれば?」
「んー、確かにそうだな。じゃあ購買にいってパン買ってくるか」
「颯太〜!私も行く〜!」
購買に買いに行こうと席を立ったら沙羅が走ってこっちに来た。さっきまで他の女子と話してたのにこっちの話し聞いてたのかよ。
「じゃあ、さっさと行こうぜ」
「待って!私も行くわ」
(あの女と鳴神くんを2人にする訳には!それにこれは校内デートのチャンスよ!)
「え?佐藤さんお弁当持ってるのにパンも食べるの?」
「そうよ。悪い?」
(〜〜っ。絶対食いしん坊だと思われた。あー、もう!全部あの女のせいだ!)
「そんなことないよ!じゃあみんなで買いに行こ。涼太もいこーぜ」
「おう!じゃあついて行くか」
と4人で購買に向かったが想像以上に混んでいてパン争奪戦が始まっている。みんなで買うのもあれだし俺がまとめてみんなの分も買ってこよう!
「じゃあ俺1人で買ってくるわ。えっとメロンパンとあんぱんとクロワッサンでいいんだよね?」
「いぇす!」
「そーだよーん」
「そうよ」
よし!じゃああの中に突っ込むぞ!
うぐっ、、押されまくる、。
むにゅ、むにゃむにゃって女子は気にしないのか!やばい俺の方が意識しすぎて、、、ギロッ
ひいっ、なんか後ろから恐怖を感じる。
周りの生徒までも動きが止まって振り返っている。
そこには悪魔のような目つきでこっちに向かってくる佐藤さんにみんなが道を譲っている。
「さ、佐藤さん、、」
「…」
(鳴神くんに胸ばっか当てやがって。私だって胸大きければやってるのに!!!それに鳴神くんも鳴神くんだわ!頬を緩めちゃってさ。)
無言のまま俺の前を通り過ぎていく。
そのまま購買のおばちゃんに3つのパンを注文し俺の手首を掴んでみんなのもとに連れてかれた。と思ったらみんなを通り過ぎた。
「い、痛いよ佐藤さん」
「…」
「さ、佐藤さん、?」
「…」
まずい。佐藤さんなんでかわからないけどすごい怒ってるかも。どうしよう話しかけても返事ないし。
とそんな時
「神子ちゃーん!すごい!どーやってみんなに道開けてもらえたの?まさか魔法!?」
と訳の分からないことを行ってきたのは沙羅だ。
「はっ、、えとなんでだろ?あはは。あ鳴神くん腕ごめんなさい」
「あ、ううん。大丈夫!」
「とりあえず教室戻ろっか」
「そうだな」
沙羅のおかげで助かった。あいつもしかしてわざとよく分からないこと言ったのか?もしかして意外と天才かも。聞いてみるか
「沙羅さっき魔法がどうとか言ってたけどもしかしてあの雰囲気をどうにかするために行ったのか?」
「何言ってるの颯太?あんなこと魔法以外で出来る?絶対魔法でしょ!」
「颯太。紗羅はああいう奴だ。期待するだけ無駄だ。」
「ああ、やっぱりただの馬鹿だったわ」
「ちょっと!あんたたち私を馬鹿にして!このー」
幼馴染3人はいつも通りじゃれあっていた。
その頃佐藤神子は、、
「危ない危ない。あのままだったら鳴神くんを部屋に閉じ込めちゃうところだった。他の女でドキドキしないように私でしっかり練習してもらわないよ。じゃあキスとかしちゃう?でも嫌われたら多分この学校どうにかしちゃうかも。それは駄目だ。じゃあどうしよう。とりあえず抱きついてみる?うんそうしよう!何かあったらつまずいたって言い訳すればいいし!」
「うふふ、うふふ。鳴神くんに私の匂いつけとかないと」
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