クールな美少女を助けたらいつの間にか病んでいる件
さろめ
第1話クール姫はすでにデレデレ
「おはよう」
「えぇ、おはよう」
俺は鳴神聡太(なるかみそうた)。そして隣の席には学校では有名なクール姫の佐藤神子(さとうみこ)だ。クール姫とは言われているがあいさつしてらちゃんと返してくれるところが好きだったりする。もちろん友達として。でも、、
「…」
「…」
「…チラ」
「…」
「…チラチラ」
「ん?どした?」
「何が?別にあなたの顔なんて見てないけど」
(う、嘘。今日もかっこいいよあなた!)
うそつけー!完全に目があってただろ!
っとたまによくわからないことを言う。
「あ、わりぃ。外見たいのか?」
「えぇ、そうよ」
「じゃあ、ちょっとどっか行ってくるわ。俺がいない方が見やすいだろーし。」
「そうね。ありがとう」
(ばかばかー!鳴神くんがどっちか行っちゃったじゃない!もぅ私のばかー!)
まぁトイレに行きたかったから席離れただけだけど。それにしてもいつも通りでクールだなぁ佐藤さん。
トイレのついでに飲み物でも買って行こう。
うむむ。150円か、一人暮らしだからあまり無駄遣いしたくない。
ここは踏ん張って100円の水を、、、!
結局150円のいちごミルクを買ってしまった。
「おっはー!颯太!」
「おはよう。沙羅」
こいつは俺の幼馴染の花宮沙羅(はなみやさら)。
本当にうるさい人ですぐに抱きついてくるのまじでやめて欲しい。いつもあいさつの時に抱きつかれるので今回は華麗にかわしてやった。
「むぅ〜かわすなぁー」
「暑いんだよ。抱きつくなら冬にしろ」
(まぁ冬は冬でまた適当に拒否するし)
「いーじゃんか別に!ほれっ」
「うーざーい。どけ」
「くぅーこやつしぶといぞ!」
そんなじゃれあいをしながら教室に入った。
はぁ〜涼しい幸せ。とその時背中にむにゅっと何かが当たった。
「やーい、やーい涼しくて油断してやんのー」
「このっ!どけ!あつい!」
「いやっん。し、刺激が、つ、伝わる」
「だったらはなれろ!」
「まぁ、今日こんぐらいにしといてあげる。にしし」
はぁ朝からまじで疲れた。ようやく休憩できると思って席に着こうとしたら隣からとてつもなく冷たい視線を感じる。
じーーーー
(ねぇ私には構ってくれないの。イライラ)
う、うわなんか機嫌悪くないか?な、なんでだ?
朝は特に普通だったような。ま、まさか俺が邪魔で朝の景色を楽しめなかったからか?まずい。とりあえずそっとしておこう、、。
じーーーー
じーーーー
怖い。怖い。怖すぎる。
「よっ!颯太」
おぉ!ナイスだ涼太。ありがとう!
こいつも幼馴染の葉山涼太(はやまりょうた)。
「お、おはよう涼太」
「てかどうした?めっちゃ汗かいてるぞ」
「…隣」
「ん?隣がどう……」
「…ごくり」
「あ、そそういえば課題まだ終わってなかったわ!じゃあまたあとで頑張れ颯太!」
あいつー!!俺を見捨てやがった。
これはどうにかしなければまじでこ◯される雰囲気あるんだけど。
「あ、あの佐藤さん、?」
「なに」
ひぇ、目がやばいですよ佐藤さん。
こうなったらもうこれしかないのか、。
仕方ない命を奪われるよりましだ。
「こ、これ!いりますか?」
「いちご、みるく」
「…ゴクリ」
「鳴神くん」
「は、はい」
「いーの!?ありがとう!大事にするね!」
よしやった!機嫌が治った!
佐藤さんはいちごミルクが大好きらしくいつもあげると喜んでくれる。でもなぜか飲んでるところは見たことない。
「…ふふ、これで3個目。ちゃんと未開封のまま飾っとかないとね。……これってもう告白だよね?だって私甘いもの苦手だしそれなのにわざわざいちごミルクをくれるってことは飲まないでずっと持ってて欲しいってことでしょ。ふふふ、ふふふ」
なんか佐藤さんぶつぶつ言ってるけど喜んでるんだよね?そんなにいちごミルク好きなんだ。これからなんかあったとりあえずいちごミルクあげよう。
「…鳴神くん。いちごミルク上げてるのは私だけだよね??」
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