第13話
繋がってはいけない人間と繋がってる時に、それをバレなくする方法を知ってる?
それはね、繋がる人数を最小限にする事。
そうすれば関係者を皆殺したらリセット出来ちゃうから。
更に始末する時は人気の無い所で始末して証拠隠滅したら完璧だね。
今のなんか正にそう。
きっと前々からタイミングを伺ってだんだろうね。
「凄い凄い。
全く躊躇なく始末しちゃう所も完璧だね」
僕は賞賛の拍手を送る。
クラネットはビックリして振り向いて、僕を凄い形相で睨む。
「そんな顔したらせっかくの整った顔が勿体ないよ」
「見たのね?」
「見たよ。
さっくりと悪党を切り捨てるる所を」
「そう。
なら分かるわよね。
私は騎士として麻薬を売り捌いてた男を成敗した。
それだけよ」
「またまた〜
成敗だなんて謙遜しなくても。
口封じでしょ」
クラネットは僕の言葉に動揺する事無く、余裕のある笑顔を見せる。
「口封じ?
なんの事?」
「賢いよね。
売人は邪魔な同業者を売って見逃して貰う。
騎士はその情報で捕まえて出世する。
そうウィンウィンの関係に見せかけて、実はそうじゃない。
だって売人はその道しか無いけど、騎士は表の顔があるからいつでも切り捨てられる。
正に今の状況そのものだ」
「私がこいつと繋がっていたって言うの?
ばかばかしい」
「きっかけはガードラン家の没落って所かな?
当主が麻薬に溺れて没落したんだってね」
「私の事調べたの?
ならこいつと組むなんてあり得ない事は分かるはずよ。
私は麻薬を憎んでいる」
「当ててあげようか?
お姉さんが考えている事。
だから利用しようと思ったんだよね。
そして利用するだけ利用して、最後はこうやって切り捨てる。
その為に騎士になった。
それが復讐って事でしょ?」
クラネットの眉がピクリと動く。
だけどすぐに余裕のある表情に戻った。
「大ハズレよ」
「そんな事ないよ。
だって分かるもん。
お姉さんは僕と同じ悪党だから」
「くだらない。
そんなのなんの根拠にもならないわ」
「僕ならわかるのにな〜」
「まあいいわ。
例えばの話よ。
もし君の言う通りだとして、私がこいつと繋がっていたって証拠はあるのかしら?
まさか何も無いのに言いがかり付けてるわけ無いわよね?」
「証拠?」
「そう証拠よ」
「無いよ。
だってお姉さんが全部隠滅しちゃったじゃん」
「ならこの話は終わりね」
「終わらないよ」
「話にならないわね」
「証拠って必要?」
「当たり前でしょ。
証拠が無いなら罰する事は出来ない」
「ハハハハハ。
お姉さん面白い事言うね」
僕は思わず大笑いしてしまった、
そんな僕をクラネットは怪訝そうに見る。
「何がおかしいのよ」
「だっておかしいんだもん」
「なにがよ」
「だってお姉さんは自らの意思で正義の道理を外れたんだよ。
なのに正義の道理を振り翳すなんておかしな話じゃないか。
悪党には悪党の道理があるんだよ。
だから――」
僕は全身に魔力を纏いナイトメアスタイルに変身する。
「お前は!?
まさか噂のナイトメア!?」
「悪党の俺はただお前を悪夢に誘う」
「フフフ」
クラネットは短く笑う。
「良かったわ。
口封じとは言え、何の悪さもしてない少年を殺す事に躊躇していたの。
でもナイトメアと知ったらなら心置きなく殺せるわ!」
クラネットが剣を抜いて迫る。
南部騎士団長の名は伊達では無い。
早く洗練された動きだ。
でも、人並み以上っただけ。
僕の敵では無い。
僕は生成した刀で剣を弾き飛ばす。
クラネットの剣が宙を舞い、地面に落ちる前に何度も切り付けながらクラネットの横を通り過ぎる。
「え?」
クラネットが驚くのも無理は無い。
あれだけの斬撃を目にしながら痛み一つ無いのだから。
何故なら僕の刀はクラネットの体に全く触れていない。
ただ軍服の至る所に切り込みを入れただけだ。
だけど僕の斬撃と殺気に圧倒されたクラネットは呆然としてふらっと後ろに下がる。
その背中はすぐ後ろに立っていた僕に当たる。
さあ、これからがお楽しみだ。
後ろから僕の両手が軍服の切り込みに滑り込んで、クラネットの両胸を直に鷲掴みにする。
うひょ〜
柔らか〜い
サイズ感も丁度いい〜
「な!?
何をする!」
今さら正気に戻ったってもう遅いよ。
僕は黙って揉みしだく。
「や、や、辞めろ!
放せ!このゲス野郎!」
そんな事言われたって当然辞めるはずが無い。
両腕もしっかりホールドしてるから体を必死にくねらせて抵抗するしか出来ないのが更に唆る。
僕は激しく揉みしだく。
もちろん先端の固くなった所を攻めるのも忘れない。
ゆっくりと弱い所を探していく。
「くっ!……ハァ、ハァ
クソ野郎……ハァ、ハァ」
段々と息遣いが荒くなっていくのがポイント高いね。
抵抗も弱くなって来て、時たま体がビクンと跳ねるのもいい。
正しく女を嬲ってる楽しさだ。
「どうした?
段々息が荒くなっているぞ」
「ハァ、ハァ……黙れ」
「そんなにいいのか?」
「ハァ、ハァ……そんな訳、んっ!」
「いい声で鳴くじゃないか。
ここがいいのか?」
「そんな訳、あっ!んっ!
そこは辞め、んんっ!」
はい、弱い所みっけ。
よしここを重点的に虐めてやろうっと。
ほらほらほら、いい反応するじゃん。
体はビクンビクンするし、色っぽい声も甘い息と一緒に漏れまくってるし。
僕は胸をしっかり堪能してから片手を下の方の切り込みから滑り込ませて下半身を直に触りに行く。
クラネットはもう完全に抵抗出来なくなるほどきてるはずなのに、プライドなのか足をしっかり閉じて最後の抵抗をしている。
「無駄な抵抗だな」
「ハァ……
ハァ……」
『足を開け』
言霊で最後の抵抗すらさせない。
足が開いた瞬間に容赦なく攻める。
「ああんっ!!」
触れた瞬間に大きな声が漏れる。
下もじっくり弱い所を探る。
クラネットの体が大きく跳ねた。
はい、下も弱い所見っけ。
今度は激しく上も下も弱い所を重点的に弄る。
それはもう必死に抵抗しながらも喘ぎ声が止まらない。
『俺に体を預けろ』
なんとか逃れようと前屈みにもがいていたクラネットが僕にピッタリと背中を当てて全体重を預けて来た。
もう逃げる事は出来ない。
更に激しく両手で嬲る。
もう全部弱い所を見つけたから、そこばっかりを攻め続ける。
おかしくなってしまったかと思うぐらい、僕の腕の中で激しく悶え続けるクラネットに止めを刺してやるか。
「まだ少し抵抗しているな。
俺なら薬を使わないで溺れさせてやれるぞ」
僕は耳元で言霊を送る。
『我慢の必要は無いぞ』
クラネットから断末魔のような喘ぎ声が上がり激しい痙攣が続く。
それでも更に体中好き勝手に嬲り続ける。
最高〜
やっぱり女弄りは楽しい。
これだから悪党はやめられない。
まだまだ辞めないぞ〜
って思ったけど残念、時間切れみたい。
「クラネット!」
僕の後ろからレイナの声が聞こえる。
ルリの奴わざとこっちに向かわせたな。
僕はクルッと回ってもう痙攣の止まらないクラネットを盾にする。
「ナイトメア!!
クラネットを放せ!!」
レイナの怒号が響く。
名残惜しいけど軍服から両手を抜いた。
クラネットは糸が切れたかのように力無くその場にへたり込むも痙攣は止まらない。
そんなクラネットの後頭部に生成したリボルバーの銃口を突きつけた。
「辞めて!」
レイナが急いでこっちに走って来る。
だけど間に合うはずも無い。
「グッド・ナイト・メア」
銃弾が無常にもクラネットの命を奪う。
銃声と共にクラネットの痙攣が止まって倒れる。
「ナイトメア!!!」
怒りのままに突き出された細剣を左手で掴んで止める。
その視線は怒りそのものだ。
「お前は許さない!」
「そうか」
「私の友達を2人も手にかけたお前を絶対に許さない!」
「ならば正義の者として生きる事だな。
そうすれば幾度と無く俺と相見える。
俺は絶対的な悪党だからな」
僕は細剣を折ってレイナを蹴り飛ばす。
距離が離れた隙に僕は闇へと消える。
「絶対に!
絶対にお前は私がこの手で捕まえる!
騎士の誇りに賭けて!」
レイナの正義の誓いを前に僕はただ逃げ出した。
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