第5話ライブ開始
会場に入ると、並べられたパイプ椅子にすでにたくさんの人が座ってライブの開始を待っていた。
後輩「先輩!こっちっす」
後輩の向かう方向へ付いていくと、、、
私「え、こんなに近いの!」
後輩に案内された席は前から3列目の中央席。ステージはほぼ目の前であった。
後輩「ファンクラブに入ってますから、先行でチケット取れるんですよ。まぁ、いつもこんなに近いわけではないですけど」
私「テレビで見るライブ映像って、何かすごいステージから距離あって、見てるより聞いてるって感じに思ってたから、こんなに近いのはびっくりだよ」
後輩「有名アーティストだとホール、アリーナとかドームとか箱が大きいんで、そうことはありますけど、地下アイドルとかは小さな箱でやることが多いので比較的近くで見れるんっすよ。そこが魅力の1つでもありますね」
私「そうなんだ。すごいな」
初めての事ばかりで困惑しながら席に座って、開始を待っていると、会場にアナウンスが流れた。映画館とかでよくある館内での注意事項なのだが、流れるアナウンスの声聞いて、周囲から「いえー!」「わー!」「〇〇ちゃん」と声響いた。
私「何?どうしたの」
後輩「ライブの館内アナウンスをアイドルがやってるんです。」
私「えっ!そうなの」
後輩「開始前のファンへのサービスみたいなものですね。ワンマンだとグループから数人、今回みたい複数のグループがいる時は各グループの代表1名ずつで代わりばんこアナウンスをしますね」
アイドル「以上の注意事項を守って楽しいライブにしましょうね」
ファン「はーい!」
私「みんな素直だね」
ブーーーー
大きなブザー音とともに会場が暗くなり、いよいよライブの始まりだ。
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