第4話 失礼
バチバチとクロユリさんと悪魔が睨み合う。
俺はどうしたらいいか分からない。何か何か闘いを起こさせない方法。それさえ分かれば
いいんだ。俺はとりあえず勢いよく喋る。
「あのっ!俺だけ置いてかないでください。魔力ってなんですか?契約ってなんですか?
あなたは下級悪魔なんですか!」
「最後余計だろう!!」
悪魔がぶちぎれる。クロユリさんは、爆笑している。かわいい。いつもの明るく弾ける笑顔だ。二人の間のバチバチした空気が緩まる。
「久作くんはね魔力の溜まり場っていう特別な体の持ち主なの。周りの魔力を吸い取る力
を生まれながらに持ってるんだよ。だからその体を取り込めば、大量の魔力が一気に増えるって事。学校には襲わせないように
なんか俺すごくないか?でもなんで今まで
なんで襲われてなかったんだろう…
「君1人でもその悪魔には対処できるはず
だよ。」
「待ってください!」
俺がそう言うとクロユリさんは瞳をうるうるさせ上目遣いで俺を見つめた。うわあざとっ
けど可愛いっ。
ん?なにかききたいことがあった気がするけどなんだったっけ。
「何でもないです。引き止めてすいません。
また明日。」
「またね。ファイト!」
そう言ったクロユリさんの笑みは今までの
どの笑い方よりも魅惑的で美しかった。
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