第1話 災難なのか幸運なのか
1週間前突如部屋に来た美少女の魔女クロユリ
さんによって俺は呪われてしまった。呪いの内容については説明されなかったがどうやらクロユリさんには俺に人を呪わせるという目的があるらしい。なぜそう思うのかというと放課後連日のように俺に呪いたい人がいないか尋ねてくるからだ。でもなぜ俺に人を呪わせたいのかは分からない。
「何考えてるんですか、呪いたい人の事?」
家について一息ついてるとまたクロユリさんが現れた。
「呪いたい人なんていないんで!いい加減家来ないでください!」
「ひどいっ。私の事好きなんでしょ?(涙声)」
「今は好きじゃありません!うざいです!」
「嘘だよ、呪いの強さ変わってないもの。」
クロユリさんが勝ち誇った笑みを浮かべる。
くそっ。便利すぎだろ、呪い。そう俺はうざいと思いつつ連日のように美少女の顔が拝めることに喜びを感じている。顔がドストライクに好みで呪いをかけるためとは言え好きなんて言われてしまったらそう簡単に嫌いになれるわけがない。
「とにかく、今日はもう帰ってください。
クロユリさん!」
俺がそういうとクロユリさんはニヤリと
笑う。
「今日はってことは明日も来ていいんだ。」
俺は言葉に詰まる。
「明日は休日だもんねー。呪いたい人前向きに考えといて!」
長い黒髪がフワリと揺れる、そのまま壁に立て掛けてあったホウキを掴み飛び乗るとクロユリさんは立ち去った。
魅惑のあの子 音 @open2408
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