第2話 現れた訪問者

1週間前突如部屋に来た美少女の魔女クロユリ

さんによって俺は呪われてしまった。呪いの内容については説明されなかったがどうやらクロユリさんには俺に人を呪わせるという目的があるらしい。なぜそう思うのかというと放課後連日のように俺に呪いたい人がいないか尋ねてくるからだ。でもどういう理由で俺に人を呪わせたいのかは分からない。

「何考えてるんですか、呪いたい人の事?」

家について一息ついてるとまたクロユリさんが現れた。

「呪いたい人なんていないんで!いい加減家来ないでください!」

「ひどいっ。私の事好きなんでしょ?(涙声)」

「今は好きじゃありません!うざいです!」

「嘘だよ、呪いの強さ変わってないもの。」

クロユリさんが勝ち誇った笑みを浮かべる。

くそっ。便利すぎだろ、呪い。そう俺はうざいと思いつつ連日のように美少女の顔が拝めることに喜びを感じている。顔がドストライクに好みで呪いをかけるためとは言え好きなんて言われてしまったらそう簡単に嫌いになれるわけがない。

「とにかく、今日はもう帰ってください。

 クロユリさん!」

俺がそういうとクロユリさんは微笑む。

「そうだね、時間はたっぷりある。また

 くるね!明日は休日だし前向きに考えといて!」

長い黒髪がフワリと揺れる、そのままホウキを掴み飛び乗るとクロユリさんは明るく立ち去った。


お風呂と食事と課題を済ませ12時過ぎまで

ゲームをしベットに潜り眠りについた。

目が覚めると隣に5歳ぐらいの子供が座っていた。肩までの金髪白いワンピース足は裸足。

瞳の色はまるで狼のような金色だ。

異常な光景に俺は寝ぼけてるのかと疑う。

「おにーさん、これにお名前書いてくれ

ない?ペンあげるから。」

子供が喋った。とても子供とは思えないシワがれた声。とっさにやばい!と思ったが声が

出ない。なのに手はかってに動く。助けて欲しい誰かこれを止めて欲しい。強くそう思い

脳裏にクロユリさんの顔が浮かんだ。





「ねぇ呪って欲しい?今なら特大サービス。

悪魔でも受け付けちゃうよ。」

頭上から声がして俺は息を呑む。

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