第7話:僕のこと軽蔑していいんだよ?。

いけないことすると必ず神様は、ちゃんと見てるんだ。

で、言い訳して結局つじつまが合わなくなる・・・。

愛川とのことをリュカちゃんに話したら僕を許してくれないだろうな。

もうおしまいかな・・・自業自得だよな・・・。


リュカちゃんは俺を見捨てて天界へ帰っちゃうのかな・・・パンツ返さなきゃ

いけないのかな・・・返したくないな〜。


で、僕は愛川とのことをリュカちゃんに話した。


「さっきの子、愛川 羅夢音あいかわ らむねって言うんだけど・・・」

「僕のことが好きだから付き合ってって言われたんだ」

「僕にはリュカちゃんがいるから断ろうと思ったんだけど、断ったら彼女を

傷つけちゃうことになるだろ?」

「だから、断りきれなくてついついオッケーしちゃって・・・」


「断れなかったんだかわ〜・・・」

「悲しい・・・また泣いちゃいそう」


「泣かないでよ・・・」


「うん・・・頑張るだわ・・・でも、でもバンちゃんは優しい」


「え?・・・優しい?・・・僕が?」


「だけどそう言う優しさはダメだわよ、ウソの優しさだもん・・・むしろ」


「そうか・・そうだよね・・・僕は愛川に正直じゃなかったね」


「私がいるのに他に女性に行っちゃうのはダメだわよ・・・たしかに」

「でも、バンちゃんから付き合ってって、あの子に言ったわけじゃないでしょ?」

「もしバンちゃんから誘ったのなら許せないけど・・・」

「でも、やっぱり二股はいけないと思うだわ」


「このこと最終的に決めるのはバンちゃんだから・・・」

「もし、あの子がいいって言うなら、私は天界へ帰るだわ」

「バンちゃんとは別れたくないしずっと一緒にいたいけど私が身を引くのが

一番いいのならそうする・・・」


「私のことは気にしなくていいからねって言ってあげたいけど、私もそこまで

天使として人間ができてないから・・・」


「言い方おかしいって・・・リュカちゃんは人間じゃないから」


「いいだわ・・・そんなこと・・・どうでも」


「ごめん・・・僕、めいっぱいリュカちゃんを傷つけてるよね」

「愛川には悪いけど・・・彼女こと断るよ」


「リュカちゃんと僕とは君のパンツで固く繋がってるもん」

「それって否定しがたい事実だからね」

「愛川の想いより強いから・・・それに僕、外人好きだし・・・そう言う拘りって

大事だと思わない?」


「外人が好きなスケベ男子なだけだわよ」


「男ってそう言うももなの・・・」


「じゃ〜こうしないか?」

「バンちゃんの次のお休みの時、彼女をうちへ呼んで・・・そこで三人で

話しましょ?」

「誰も傷つかない方法見つけるだよ?」

「ね、正直に話し合えば彼女も分かってくれるはずだわよ」


「分かった・・・愛川連れて来るよ」


だけど話し会ってベストな答えがでるかどうか自信がなかった。

でも、他に選択はなさそうだし、リュカちゃんの提案に従うことが今は一番

いいように思った。


優柔不断でバカな僕のために、ふたりの女性を傷つけちゃうことになった。

こう言う汚点は一生残っていくことになるんだろうな。

たとえリュカちゃんが許してくれたとしても僕の記憶からは消えない・・・。


もしこのことでリュカちゃんが天国へ帰っちゃったら僕は一生後悔することに

なるよ。

リュカちゃんが帰っちゃったら僕は彼女を追って天界には行けないからね。

彼女が自分の意思で地上に降りてこない限り僕は二度と会えないんだ。

そんなことにはしたくない。


僕はもうリュカちゃんなしじゃいられない。


そして次の休みの日、僕は愛川に連絡をした。

大事な話があるからって・・・。


つづく。





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