05.旅館でマッサージ

SE:開音:障子:愛梨


ボイス位置:右


主人公と愛梨が部屋を見るので⑦

⑦「ただいま〜。お~、何回見ても広いですよね。このお部屋」


SE:足音:畳:主人公と愛梨

SE:閉音:障子:主人公

SE:寝転がる音:畳:愛梨

SE:衣擦れ:畳:愛梨


ボイス位置:正面


愛梨が主人公の正面に移動するので⑨

⑨「ごろ〜〜ん。やっぱり畳に寝っ転がるのは気持ちいいです。なんだかおばあちゃんの家を思い出します」


⑨「先輩も良かったら一緒に寝転がりませんか? すごく落ち着きますよ」


SE:寝転がる音:畳:主人公

SE:衣擦れ:畳:主人公


ボイス位置:右


主人公が天井を見るので⑮

⑮「先輩もごろ〜〜んってしましょ。ごろ〜〜ん」


SE:寝転がる音:畳:主人公と愛梨

SE:衣擦れ:畳:主人公と愛梨


愛梨が主人公に近づくので⑦

⑦「それっ、先輩にアタックです。えへへっ」


ボイス位置:正面


主人公が愛梨と向き合うので①

①「今日は一日中たくさん観光しましたね」


①「ですが先輩。まだ今回のデートは終わってませんよ」


①「旅館でも癒やしのひとときを味わってもらうために、考えてきたことがあるんです」


①「その一つを今からやりましょうか」


SE:立ち上がる音:畳:愛梨

SE:足音:畳:愛梨

SE:座布団を敷く音:畳


ボイス位置:右


主人公が愛梨を見るので⑯

⑯「先輩先輩。ここにうつ伏せになってくれませんか?」


SE:寝転がる音:畳から座布団:主人公


ボイス位置:左


主人公がうつ伏せなので⑫

⑫「リラックスした状態で大丈夫です」


⑫「さて問題です先輩。今から私がしようとしていることはなんでしょ〜か」


⑫「正解は〜〜」


愛梨が主人公の左耳元に近づくので③

③「マッサージですっ」


愛梨が主人公の左耳元から少し遠ざかるので④

④「うつ伏せの姿勢から大体の予想はできたと思いますが……」


④「そんなことは置いといて、今からマッサージを始めていきたいと思います」


④「期待してもらっていいですよ先輩」


④「私、おばあちゃん子なので、昔からマッサージをする機会が多かったんですよ」


④「気持ちいいツボとかやり方とかはバッチリ把握しています」


④「なので先輩は、私になすがままにされちゃってください」


④「その前に、心落ち着くBGMを流さないとですね」


④「どれにしようかな~。あっ、これにしましょう」


SE:川のせせらぎ:フェードイン:ループ


④「どうですか? 旅館の雰囲気に合わせて川のせせらぎ音にしてみました」


SE:衣擦れ:畳:愛梨


ボイス位置:背面


愛梨が主人公の足元に移動するので⑬

⑬「それじゃあ、まずはふくらはぎのマッサージからしていきますね」


⑬「ここは第二の心臓って呼ばれてますから、丁寧に揉ませていただきます」


⑬「足先から膝まで、優しく伸ばします」


⑬「こんな感じで上下にもんでいくと、リンパ節の滞りを解消されるそうです」


⑬「アキレス腱をつまみますね。痛かったら言ってください」


⑬「ほぐれていく感じが分かりますか?」


⑬「手のひら全体を使って温めるように」


⑬「ふくらはぎの筋肉を意識して、老廃物を押し出すっ」


⑬「これでよしっと。どうでしょうか? 足先からぽかぽかしてきたんじゃないでしょうか」


⑬「今日一日歩いた分の疲労は取れたと思います」


SE:衣擦れ:畳:愛梨

SE:衣擦れ:主人公のお尻:愛梨


⑬「次は腰のマッサージです」


⑬「腰は身体を支える軸となるところですからね。しっかり揉み込みますね」


⑬「私、先輩のお尻の上に乗っていますけど、重くたくないですか?」


⑬「軽すぎるくらいですか。そう言ってもらえると嬉しいです」


⑬「それでは、背骨周りのお肉をほぐしていきます」


⑬「骨盤をなぞるように優しく圧力をかけて……」


⑬「この辺りは知らないうちに疲労が溜まっているそうです」


⑬「横腹の方も押していきます」


⑬「先輩はあまりくすぐったくなさそうですね」


⑬「私は横腹が特に弱くって、これには耐えられないんですよ」


⑬「よしっ、これで腰も終わりっと」


愛梨が主人公に近づくので⑤

⑤「最後は肩のマッサージをしますね。私が一番得意なやつです」


⑤「座布団の上に座ってください」


SE:衣擦れ:畳:主人公


⑤「先輩はいつも私の荷物を持ってくれますよね? すごく助かってます」


⑤「感謝の気持ちを込めて、念入りに」


⑤「肩甲骨周りの、三角形を意識して押し込みます」


⑤「首の付け根の部分をちょっと強めにいきますね」


⑤「全体的にほぐれてきたら腕の方まで揉み込む」


⑤「いつも思ってたんですけど、先輩の背中ってたくましいですよね」


⑤「自分のとは違う、男の子って感じの身体……」


⑤「う〜〜んっ、もうダメですっ」


SE:衣擦れ:主人公の背中:愛梨


ボイス位置:右


愛梨が主人公の右耳元に近づくので⑦

⑦「ギュ〜〜」


⑦「はぁぁ〜〜癒されますぅ〜」


⑦「すみません先輩。気持ちが抑えきれなくて、ついついハグしちゃいました」


⑦「マッサージは問題なく終わってるので大丈夫です」


⑦「それよりも、はぁむっ」


⑦「ふへへぇ、先輩のお耳、食べちゃいました」


⑦「もう少しだけ、このままでいさせてください」


(数秒ほど間を置く)


⑦「ちゅっ……」

※主人公の右耳に唇を軽く触れ合わせるように


⑦「ふへへっ、ありがとうございました」


SE:衣擦れ:畳:愛梨


ボイス位置:背面


愛梨が主人公から遠ざかるので⑬

⑬「本当はもっとハグしたかったですけど、もうすぐ夕食の時間ですので、ここまでにしておきます」


SE:川のせせらぎ:フェードアウト:ループ停止

SE:衣擦れ:畳:主人公


ボイス位置:正面


主人公が振り返るので①

①「旅館の方に見られるのは流石に恥ずかしいですからね」


①「どんな食べ物が出るんでしょう……ワクワクしますね」


①「ちなみにぃ~」


①「夕食を食べ終わったあとは、お楽しみの時間ですよ?」


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